今日の「東京国際映画祭」2005/10/25
2005/10/25 東京六本木「VIRGIN TOHO CIMENAS 六本木ヒルズ」で開催されている「第18回東京国際映画祭」に行ってきた。
 
 
 
■「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」(特別招待作品)

監督・主演のトミー・リー・ジョーンズの舞台挨拶つきの上映。
よく言われるように、トミー・リー・ジョーンズは大のマスコミ(取材)嫌いなのだが、比較的それが良く出た舞台挨拶だったような印象を受けた。

また、舞台挨拶時の襟川クロの司会が下手過ぎで、しかも一般客の写真撮影が禁止である事すら言わない始末である。
マスコミ向けのフォト・セッションの直前に、「ここからはプロのカメラマンの時間」とか発言し、それまでの一般客の写真撮影を間接的に容認してしまっていた。

われわれがトミー・リー・ジョーンズに求める全てがここにあった。
多分この作品「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」は、トミー・リー・ジョーンズにとっての「許されざる者」なのだろうと思った。
クリント・イーストウッド同様、本作が評価され、今後も監督としてすばらしい作品を制作して欲しいと思えるすばらしい作品だった。

物語は、友人との約束を守るため、その友人の死体を彼の故郷に連れ帰る、所謂ロード・ムービーの体裁を取っているのだが、冒頭から旅立ちまでの時系列のほぐし方が秀逸である。
これによって物語りは非常にシニカルな印象を前面に感じさせることに成功している。

出待ちをして、トミー・リー・ジョーンズのサインをもらう予定だったのだが、当初発表されていたタイム・スケジュールでは次の作品「ジョニの約束」との間に、しばらく余裕があったのだが、実際のところ余裕がなく、サインはもらえなかったのが、非常に残念であった。
 
 
■「ジョニの約束」(アジアの風/新作パノラマ)

映画の配達人が主人公だと言うだけで観たくなってしまった作品。
本作は、29歳のジョコ・アンワール監督の意欲作で、映画に対する愛情がぎっしりと詰まった作品。
映画ファンとしては、映画に対する些細な描写で涙が出ちゃうくらい愛情に満ちた作品。

物語は、映画上映中に、映画のフィルムを2巻ずつ、系列の映画館から映画館に運ぶ仕事をしているジョニが映画配達中に巻き込まれるドタバタを描いたコメディ。
映画制作の裏話や、インドネシアの映画産業の裏話も楽しめる構成になっている。

監督は5歳の頃から映画を観はじめた映画好き。
子ども時代に観た作品の中で、一番好きな映画は、なんと「里見八犬伝」。
せっかくの来日と言うこともあり、「里見八犬伝」のDVD探し回っていたとのこと。

■今後の予定
10/26「真昼ノ星空」(日本映画・ある視点)
10/26「NOEL(ノエル)」(特別招待作品)
10/26「ウォーク・ザ・ライン」(特別招待作品)
 
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