「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」
2005年10月18日 映画
2005/10/16 東京新宿「新宿ミラノ座」で開催されていた「東京国際ファンタスティック映画祭2005」で「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」を観た。
当日は総監督の富野由悠季を迎えたワールド・プレミアだった。
総監督・原作・脚本・絵コンテ:富野由悠季
原案:矢立肇
音楽:三枝成彰
テーマ曲:Gackt
キャラクターデザイン:安彦良和
メカニックデザイン:大河原邦男
作画監督:恩田尚之、仲盛文、重田敦司、中島利洋、中谷誠一
声の出演:飛田展男(カミーユ・ビダン)、池田秀一(シャア・アズナブル)、古谷徹(アムロ・レイ)、鈴置洋孝(ブライト・ノア)、ゆかな(フォウ・ムラサメ)、池脇千鶴(サラ・ザビアロフ)、川村万梨阿(ベルトーチカ・イルマ)、岡本麻弥(エマ・シーン)、勝生真沙子(レコア・ロンド)、浪川大輔(カツ・コバヤシ)、新井里美(ファ・ユイリィ)、井上和彦(ジェリド・メサ)、島田敏(パプテマス・シロッコ)、榊原良子(ハマーン・カーン)
冒頭の富野由悠季の舞台挨拶の第一声「本当に、迷惑しています」には笑わされた。
事実、富野由悠季は現在「機動戦士ZガンダムIII」の製作に大忙し、とのことであった。
ところで本作「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」は、前作「機動戦士Zガンダム−星を継ぐ者−」(http://diarynote.jp/d/29346/20041018.html)に続く「Zガンダム」映画版の中核を担う第二部、という位置付けの作品である。
物語は、「機動戦士Zガンダム−星を継ぐ者−」で描かれた、テレビ・シリーズ第14話「アムロ再び」以降、第32話「謎のモビルツース」までを再構成したもの(勿論、完全にカットされた話もあるし、物語が微妙に異なっている部分もある)で、展開が非常に早い、と言う印象を受けた。
勿論、時間数にして、テレビ版の約7時間分を劇場版の約2時間にまとめるのだから仕方がないのだが、テレビ・シリースでは壮大だった伏線が、時間の関係であっと言う間に回収されたり、またはせっかくの伏線を回収せず無視したりしているような印象を受けた。
また、テレビ版では、例えばフォウとカミーユ、サラとカミーユ(勿論その前提としてはアムロとララァ)の関係が大きなゆっくりとした対句的な対比(まとは運命的なリフレイン)として描かれていたのだが、劇場版では、尺の都合上、両エピソードが続けて語られ、余韻と言うか、予定調和と言うか、運命的なものがあまり感じられないような印象を受ける。
また、同様にアムロとカミーユ、カミーユとカツの関係が、これまた対句的な表現で描かれている(同様に運命的なリフレイン)のだが、それも、尺の関係で繰り返すタイミングに若干問題があったような印象を受ける。
また、前作同様、旧作画と新作画の乖離が否定できない。
余談だが、テレビ版のフォウとサラの私服のデザインが嫌いなわたしとしては、彼女等の私服を新作画で全とっかえしていないかな、と淡い期待をしていたのだが、残念ながらそんな事は全く行われていなかった。
物語は、展開が非常に早いのは前述の通りだが、おそらくテレビ版を知らなくても、脚本の頑張りで、物語の進行についていけるのではないか、と思う反面、全くテレビ版を知らない人には何らかの物語の補完が必要ではないか、と言う印象も同時に受けた。
本作「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」は、第二部と言うこともあり、物語の途中で唐突な幕切れを見せるのだが、前作同様余韻が感じられる、良いシークエンスで幕を閉じているのが嬉しい。
例えば「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」のエンディングにも似た爽やかな感動を感じてしまう。
少なくとも、本作「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」は、「ガンダム」に対する熱い情熱は冷めちゃった人にも、とりあえず劇場で観て欲しいな、と思える作品である。
☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
余談だが、「東京ファンタ2005」で前売りチケットが完売したのは「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」のみだった模様である。
他の作品は当日券でも普通に指定席券が売られていたようだが、本作は立ち見の当日券が限定150枚販売された。
150枚の立ち見券を購入するために、昨年同様徹夜組も出た模様である。
昨年の「機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者」チケットにまつわるお話
(http://diarynote.jp/d/29346/20041018.htmlの下部)を思い出す。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
当日は総監督の富野由悠季を迎えたワールド・プレミアだった。
総監督・原作・脚本・絵コンテ:富野由悠季
原案:矢立肇
音楽:三枝成彰
テーマ曲:Gackt
キャラクターデザイン:安彦良和
メカニックデザイン:大河原邦男
作画監督:恩田尚之、仲盛文、重田敦司、中島利洋、中谷誠一
声の出演:飛田展男(カミーユ・ビダン)、池田秀一(シャア・アズナブル)、古谷徹(アムロ・レイ)、鈴置洋孝(ブライト・ノア)、ゆかな(フォウ・ムラサメ)、池脇千鶴(サラ・ザビアロフ)、川村万梨阿(ベルトーチカ・イルマ)、岡本麻弥(エマ・シーン)、勝生真沙子(レコア・ロンド)、浪川大輔(カツ・コバヤシ)、新井里美(ファ・ユイリィ)、井上和彦(ジェリド・メサ)、島田敏(パプテマス・シロッコ)、榊原良子(ハマーン・カーン)
冒頭の富野由悠季の舞台挨拶の第一声「本当に、迷惑しています」には笑わされた。
事実、富野由悠季は現在「機動戦士ZガンダムIII」の製作に大忙し、とのことであった。
ところで本作「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」は、前作「機動戦士Zガンダム−星を継ぐ者−」(http://diarynote.jp/d/29346/20041018.html)に続く「Zガンダム」映画版の中核を担う第二部、という位置付けの作品である。
物語は、「機動戦士Zガンダム−星を継ぐ者−」で描かれた、テレビ・シリーズ第14話「アムロ再び」以降、第32話「謎のモビルツース」までを再構成したもの(勿論、完全にカットされた話もあるし、物語が微妙に異なっている部分もある)で、展開が非常に早い、と言う印象を受けた。
勿論、時間数にして、テレビ版の約7時間分を劇場版の約2時間にまとめるのだから仕方がないのだが、テレビ・シリースでは壮大だった伏線が、時間の関係であっと言う間に回収されたり、またはせっかくの伏線を回収せず無視したりしているような印象を受けた。
また、テレビ版では、例えばフォウとカミーユ、サラとカミーユ(勿論その前提としてはアムロとララァ)の関係が大きなゆっくりとした対句的な対比(まとは運命的なリフレイン)として描かれていたのだが、劇場版では、尺の都合上、両エピソードが続けて語られ、余韻と言うか、予定調和と言うか、運命的なものがあまり感じられないような印象を受ける。
また、同様にアムロとカミーユ、カミーユとカツの関係が、これまた対句的な表現で描かれている(同様に運命的なリフレイン)のだが、それも、尺の関係で繰り返すタイミングに若干問題があったような印象を受ける。
また、前作同様、旧作画と新作画の乖離が否定できない。
余談だが、テレビ版のフォウとサラの私服のデザインが嫌いなわたしとしては、彼女等の私服を新作画で全とっかえしていないかな、と淡い期待をしていたのだが、残念ながらそんな事は全く行われていなかった。
物語は、展開が非常に早いのは前述の通りだが、おそらくテレビ版を知らなくても、脚本の頑張りで、物語の進行についていけるのではないか、と思う反面、全くテレビ版を知らない人には何らかの物語の補完が必要ではないか、と言う印象も同時に受けた。
本作「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」は、第二部と言うこともあり、物語の途中で唐突な幕切れを見せるのだが、前作同様余韻が感じられる、良いシークエンスで幕を閉じているのが嬉しい。
例えば「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」のエンディングにも似た爽やかな感動を感じてしまう。
少なくとも、本作「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」は、「ガンダム」に対する熱い情熱は冷めちゃった人にも、とりあえず劇場で観て欲しいな、と思える作品である。
☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
余談だが、「東京ファンタ2005」で前売りチケットが完売したのは「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」のみだった模様である。
他の作品は当日券でも普通に指定席券が売られていたようだが、本作は立ち見の当日券が限定150枚販売された。
150枚の立ち見券を購入するために、昨年同様徹夜組も出た模様である。
昨年の「機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者」チケットにまつわるお話
(http://diarynote.jp/d/29346/20041018.htmlの下部)を思い出す。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
コメント