「猫の恩返し」をめぐる冒険
2005/08/26
日本テレビ「金曜ロードショー」枠で、スタジオジブリ作品「猫の恩返し」が放映された。
今回の放映は地上波初放映であった。
 
 
ところで、

『英語圏で製作された映画をより一層理解するためには「聖書」や「キリスト教」の知識が必要である』

これはよく言われることなのだが、事実「聖書」や「キリスト教」的背景を基に映画を考察した場合、その作品は今までの印象をかなぐり捨て、わたし達の目の前でその姿をガラリと変えることがしばしばある。

実際のところ、英語圏で製作される映画のほとんどが「聖書」や「キリスト教」から影響を受け、それと同時に「聖書」や「キリスト教」への言及に満ちている、と言えるのではないだろうか。
 
 
閑話休題

さて、「聖書」と「キリスト教」のお話はさておき、今回のお題なのだが、数多くの映画の背景には「スタートレック」からの影響や、「スタートレック」に対する言及に満ちている。

最近の作品でも、例えば次のような作品が「スタートレック」への言及、あるいは「スタートレック」からの影響が見てとれる。

「ターミナル」
キャラクターのひとりが熱心な「スタートレック」ファンとして設定されている。

「アイランド」
主人公2人組の格好に対して「カーク船長云々」のセリフがある。

「チーム☆アメリカ/ワールドポリス」
「スタートレック」に登場する異星人クリンゴン人の言葉が登場する。

「戦国自衛隊1549」
「スタートレックII/カーンの逆襲」の設定が流用されている。

「サマータイムマシン・ブルース」
映画館の従業員が「スタートレック」のコスチュームを着ている。

さて、本題だが、実はスタジオジブリの「猫の恩返し」も「スタートレック」に対する言及があるのだ。
(多分これは誰も指摘していないのではないかな)

冒頭、本作「猫の恩返し」の物語にきっかけを与える役を担うトラックのナンバープレートには「17-01」の数字が見える。
「1701」とは何を隠そう「スタートレック」に登場する「エンタープライズ号」の艦隊建造番号なのだ。
「猫の恩返し」のトラック
http://homepage3.nifty.com/~tkr/work/neko02.jpg
「スタートレック」のエンタープライズ号
http://us.imdb.com/gallery/mptv/1359/Mptv/1359/5088_0029.jpg?path=gallery&;;path_key=0060028

そして、そのトラックの運転席上部と、コンテナ部分に標記されているロゴマークは「エンタープライズ号」が属している「惑星連邦/宇宙艦隊」のロゴマークに似ているのだ。
「猫の恩返し」のトラック
http://homepage3.nifty.com/~tkr/work/neko01.jpg
フルタ「スタートレック」ピンズ一覧
http://my.reset.jp/~kyushu/etc/pins.jpg

だからどうした、と言う話でもないのだが、多くの作品の原典には「スタートレック」があり、そして全国500億人を数えると言われる「スタートレック」ファンはあらゆる所にいるのだ、と言うことなのだな。

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