「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」
2005年8月24日 映画
2005/08/16 東京霞ヶ関「イイノホール」で開催されていた「GTF2005 TOKYO CINEMA SHOW」で「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」の試写を観た。
天才科学者リード・リチャーズ(ヨアン・グリフィス)と彼の昔の恋人で女性科学者のスー・ストーム(ジェシカ・アルバ)、スーの弟でパイロットのジョニー・ストーム(クリス・エヴァンス)、リードの親友ベン・グリム(マイケル・チクリス)は、スーの現在の恋人で野心的な実業家ビクターの援助を受けて、人類の進化を解明するための宇宙実験を実施する。しかし、計算外に早くやってきた宇宙雲の高エネルギー光線を浴びた事により、DNAが変化した彼らは人間を超えた力を授かる。一方、実験の失敗で、名声と資産をなくしたビクター・バン・ドゥーム(ジュリアン・マクマホン)の体にも変化が訪れ、喪失感の中で、仲間を恨み、邪悪な存在になっていく。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:ティム・ストーリー
出演:ヨアン・グリフィズ(リード)、マイケル・チクリス(ベン)、ジェシカ・アルバ(スー)、クリス・エヴァンス(ジョニー)、ジュリアン・マクマホン(ビクター)、ケリー・ワシントン(アリシア)
本作「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」は、「これじゃコケるよな」と思わず納得の仕上がりだった。
脚本も微妙でなんだかおかしいし、キャストも地味で華がない。
唯一の華はジェシカ・アルバなのだが、他の主要キャストはほぼ無名と言っても良い始末である。
そんな訳で、本作が置かれている状況は、キャストで客を呼べない以上、脚本の出来が重要だと思えるし、キャッチーなVFXも重要だと言わざるを得ない。
更に、日本国内においては、「ファンタスティック・フォー」の知名度は、他のアメコミ・ヒーローものと比較すると決して高いものではなく、大昔に「宇宙忍者ゴームズ」というタイトルでアニメーションが放映された際の、カルト的なファンがいる位だと思う。(「ムッシュムラムラ」と言うセリフで大人気)
宇宙線を浴びて超能力を身につけてしまう、と言う物語の発端は決して新しいものではないのだが、(尤も原作のアメコミは1960年代のものなので、当時としては斬新なものだったのだろう)、驚くべきことに、ヒーロー同士が内輪もめをしたり、ヒーロー達の正体が一般大衆にバレていたり、ヒーローとしてマスコミに登場したり、ナンパしたりしているのが設定としては興味深かった。
原作のコンセプトは、実際にヒーローがいたらどうなるか、と言うシミュレーションもかねていたようで、彼らはNYのアパートに実際に家賃を払って住んでいたり、彼等にも追っかけがいたり、マスコミに叩かれたりしていたらしい。
それはそれで面白いのだが、本作ではその部分がコメディにしかなっていないのだ。
最近のヒーローものの常套手段となっている、ヒーローでいる事の悲哀を描くつもりが、実際にヒーローがいたら、と言う点からのギャップを利用したコメディになってしまっているのだ。
またリーダーのリード(ヨアン・グリフィズ)のキャラクター設定も所謂ヒーローに似つかわしいものではなく、非常に地味な印象を受ける。
VFXは最初のアクション・シークエンスである橋上のアクションは、リアル志向で見応えがあって楽しかったが、中盤移行のアクションはCGI主体の良く見るタイプのアクションになってしまっていたのが残念だ。
本作「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」は、日本でも苦戦が予想できるのだが、なんとか頑張って欲しいな、と思う。
逆にカルトなファンがついちゃう作品かも知れないがね。
☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
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天才科学者リード・リチャーズ(ヨアン・グリフィス)と彼の昔の恋人で女性科学者のスー・ストーム(ジェシカ・アルバ)、スーの弟でパイロットのジョニー・ストーム(クリス・エヴァンス)、リードの親友ベン・グリム(マイケル・チクリス)は、スーの現在の恋人で野心的な実業家ビクターの援助を受けて、人類の進化を解明するための宇宙実験を実施する。しかし、計算外に早くやってきた宇宙雲の高エネルギー光線を浴びた事により、DNAが変化した彼らは人間を超えた力を授かる。一方、実験の失敗で、名声と資産をなくしたビクター・バン・ドゥーム(ジュリアン・マクマホン)の体にも変化が訪れ、喪失感の中で、仲間を恨み、邪悪な存在になっていく。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:ティム・ストーリー
出演:ヨアン・グリフィズ(リード)、マイケル・チクリス(ベン)、ジェシカ・アルバ(スー)、クリス・エヴァンス(ジョニー)、ジュリアン・マクマホン(ビクター)、ケリー・ワシントン(アリシア)
本作「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」は、「これじゃコケるよな」と思わず納得の仕上がりだった。
脚本も微妙でなんだかおかしいし、キャストも地味で華がない。
唯一の華はジェシカ・アルバなのだが、他の主要キャストはほぼ無名と言っても良い始末である。
そんな訳で、本作が置かれている状況は、キャストで客を呼べない以上、脚本の出来が重要だと思えるし、キャッチーなVFXも重要だと言わざるを得ない。
更に、日本国内においては、「ファンタスティック・フォー」の知名度は、他のアメコミ・ヒーローものと比較すると決して高いものではなく、大昔に「宇宙忍者ゴームズ」というタイトルでアニメーションが放映された際の、カルト的なファンがいる位だと思う。(「ムッシュムラムラ」と言うセリフで大人気)
宇宙線を浴びて超能力を身につけてしまう、と言う物語の発端は決して新しいものではないのだが、(尤も原作のアメコミは1960年代のものなので、当時としては斬新なものだったのだろう)、驚くべきことに、ヒーロー同士が内輪もめをしたり、ヒーロー達の正体が一般大衆にバレていたり、ヒーローとしてマスコミに登場したり、ナンパしたりしているのが設定としては興味深かった。
原作のコンセプトは、実際にヒーローがいたらどうなるか、と言うシミュレーションもかねていたようで、彼らはNYのアパートに実際に家賃を払って住んでいたり、彼等にも追っかけがいたり、マスコミに叩かれたりしていたらしい。
それはそれで面白いのだが、本作ではその部分がコメディにしかなっていないのだ。
最近のヒーローものの常套手段となっている、ヒーローでいる事の悲哀を描くつもりが、実際にヒーローがいたら、と言う点からのギャップを利用したコメディになってしまっているのだ。
またリーダーのリード(ヨアン・グリフィズ)のキャラクター設定も所謂ヒーローに似つかわしいものではなく、非常に地味な印象を受ける。
VFXは最初のアクション・シークエンスである橋上のアクションは、リアル志向で見応えがあって楽しかったが、中盤移行のアクションはCGI主体の良く見るタイプのアクションになってしまっていたのが残念だ。
本作「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」は、日本でも苦戦が予想できるのだが、なんとか頑張って欲しいな、と思う。
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