わたしはカラオケが結構好きである。
邦楽をあまり聴かないわたしだが、カラオケ用に邦楽情報の入手も心がけてはいる。

そして、そんなわたしのカラオケに対する持論は、「カラオケとは戦いである」と言うモノ。

何が戦いか、と言うと、勿論カラオケと言う演奏形態を考えると、その原曲をうたっているヴォーカリストとの戦いである訳なのだが、実際のところ、ヴォーカルとの戦いと言うより、その楽曲との戦い、と言う意味合いが強いかも知れない。

わたしは出来る事ならば、その楽曲をねじ伏せ、完膚なきまでに叩きのめしたいのだ。
それがわたしにとってのカラオケなのである。

勿論キーは原曲通りだし、その楽曲に例えばハイトーンがあるのならば、それをその楽曲からのわたしに対する挑戦と捉え、挑戦された以上、わたしは正々堂々とそのハイトーンにうけて立つ。
それがその楽曲に対する礼儀であり礼節なのだ。

そして、そんなわたしがカラオケで選択する楽曲は、基本的に誰でもうたえる簡単な曲ではなく、わたしのスキルから言うと比較的ハードルの高めの楽曲を選択してしまう。

簡単な曲をうたうのは文字通り簡単で、しかも場は盛り上がるのだが、実際のところわたし自身はそんなに面白くはないのである。それだったら楽曲をねじ伏せ、観客を唸らせる方が楽しい訳だ。しかしわたしは大人である、場の雰囲気を考えた曲の選択も勿論心がけてはいる。

ところで、いきなりで恐縮だが、ラップと言う音楽のジャンルがある。そしてわたしは基本的にラップと言うジャンルを面白いとは思っていなかった。

わたしの日本のラップに対する個人的な印象は、韻を踏んだ言葉遊び的な詩をメロディとし、バンドの演奏にのせたもので、字余り字足らずをあまり気にせず、早口で一気に捲くし立てる楽曲が多く、そして早口部分があればあるほど評価されているような気がする。
そしてわたしは、その早口言葉的ラップは、音楽と言うより反射神経を競うゲームやスポーツのような印象を受けてしまう。

そしてわたしのラップに対する偏見は、「ラップとは早口言葉による詩の朗読である」と言うところまで到達し、「ラップって本当に音楽なのか?」と言う疑問すら感じられてしまう。

さて、そんなラップと呼ばれる種類の音楽をつらつらと聴いていくと、複数のヴォーカルがいるグループに出会う事がある。

最近で言えば例えば「ORANGE RANGE」や「DEF TECH」なんかがそうだろう。
で、わたしはカラオケでORANGE RANGEやDEF TECHなんかをうたったりするのだが、聴いてみると、DEF TECHは日本語ヴォーカルと英語ヴォーカルが、ORANGE RANGEは普通、低音、変な声の3人のヴォーカルがいることに気付く。

特にORANGE RANGEなのだが、その3人のヴォーカルの掛け合いとかソロの取り合いなんかを聴いていくと、ORANGE RANGEは3本の旋律楽器を持ったジャズ・バンドではないのか、と言う気がしてくる。

そして彼らの演奏は、3つの楽器をフィーチャーしたジャム・セッションなのではないか、と思えてくるのである。

ここに来てわたしの中でラップとは「早口言葉による詩の朗読」から「ジャム・セッション」に昇華することになる。

おそるべしORANGE RANGE。

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