「TUBE チューブ」
2004年11月4日 映画2004/10/15 東京新宿「新宿ミラノ座」
「東京国際ファンタスティック映画祭2004」のオールナイト企画『激突!! 亜細亜颱風 韓流VS.タイ道』で「TUBE チューブ」を観た。
舞台挨拶は、ヒロインを演じたベ・ドゥナ。
韓国金浦国際空港で、政府要人が何者かに襲撃された。ソウル警察チャン刑事(キム・ソックン)も現場に急行、犯行グループのうち1名を確保するが、首謀者を含む犯行グループの逃亡を許してしまう。
犯行グループの首謀者、元国家機密諜報員のギテク(パク・サンミン)は、国家機密諜報機関の解散により政府から追われる存在になってしまう。更には家族を皆殺しにされ、国家に対するただならぬ復讐心に燃えていたのだった。
また、かつて政府要人護衛の任務の際、チャンは恋人をギテクに殺され、チャン自身も左手小指を切断されてしまう、という因縁の関係であった。
そんな中、ギテクが地下鉄駅に現れた、という情報を受けたチャンは、その地下鉄駅に急行する。
その情報をもたらしたのは、地下鉄を縄張りとしてスリを行う少女インギョン(ベ・ドゥナ)だった。彼女は以前チャンからスリとった捜査資料から、チャンがギテクを追っている事を知ったのである。
ギテク、チャン、インギョン等を乗せた地下鉄が動き出した・・・・。
脚本や演出の細かい齟齬や問題点には目をつぶる。
何故インギョンがヴァイオリンのケースを背負っているのかも気にしない。チャンとインギョンがどういった経緯で知り合ったのかも気にしない。
何しろ本作「TUBE チューブ」は、そんな事はどうでも良くなるような、この秋最高に燃える、娯楽アクション大作の一本なのだから。
何が凄いって、あぁた、アクションもドラマも最高だし、何より燃える男たちの熱いドラマ満載なんだよ!
先ずはオープニング・アクションに度肝を抜かれる。
そのオープニング・アクションは、何と金浦国際空港を本当に閉鎖して行われたものなのだ!
一言で閉鎖と言っても、あぁた、舞台は韓国の空の玄関、金浦国際空港だぞ、その国際空港を完全に閉鎖し、壮絶な銃撃戦を行った上に、正門から車両がドカドカとガラスドアを突き破って平然と突っ込んで来るんだよ。映画は国策だと言い切る韓国だとは言え、いくら何でもあれはやりすぎです。と言うか羨ましすぎ。例えば羽田や成田、関空であんな派手な銃撃戦が出来るか?と言う事なのだ。ボクはそんな韓国映画界が大好きだ!
そして、本作「TUBE チューブ」の最高のドラマを見せてくれるのは、チャン刑事やギテクでもなく、地下鉄統制室室長(ソン・ビョンホ)率いる地下鉄統制官たちなのだ。
自分たちに与えられた地下鉄統制と言う、全ての乗客の安全を守る職務を全うする男たちが最高に格好良いのだ。
特に地下鉄統制室室長(ソン・ビョンホ)は最高だ!
そう、本作「TUBE チューブ」は、爆弾が仕掛けられた地下鉄車両内でのチャン刑事とギテクをはじめとした乗客たちと犯行グループとの行き詰るアクション・ドラマと、乗っ取られた地下鉄を他の車両と事故を起こさず如何にして無事に運行させるか、と言う地下鉄統制室内の静かだが熱いアクション・ドラマが楽しめる構造を持った作品に仕上がっているのだ。
キャストは何と言っても地下鉄統制室室長を演じたソン・ビョンホだ。
ギテク等に乗っ取られ、速度を限界まで上げた地下鉄と、通常ダイヤで運行している地下鉄の全てを無事に運行させる使命感に燃える室長が率いる地下鉄統制室が熱いのだ。ただのサラリーマン達が燃える姿は「プロジェクトX」もビックリなのだ。
一方女スリ師インギョンを演じたベ・ドゥナはとってもキュートなのだ。地下鉄発車のシークエンスまでは、インギョンとチャン刑事(キム・ソックン)のロマンチック・コメディ的な印象すら受けるし、ラスト近辺では悲恋モノになってしまっている。
今後が楽しみな女優さんなのだ。
またギテク(パク・サンミン)とチャン刑事(キム・ソックン)だが、彼等の地下鉄内のバトルは若干常軌を逸している感はあるものの、その点に目をつぶれば二人のバトルは強烈な印象を観客に与えている、と言えるだろうし、チャン刑事のある意味あきらめの悪さが素晴らしい。
また脚本上悪役となるギテクも実は単純な悪人ではなく、政府の犠牲となった被害者であり、悪の権化は他にいるところが、ギテクのキャラクターに深みを与えている。
ただのテロリストではない訳だ。
少なくても本作は、多くの人にオススメ出来る娯楽アクション大作であり、韓国映画の娯楽嗜好を証明するひとつの顕著な例として機能する作品である、と言えるのだ。
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=*=*=*=*=*=*=**=*=
舞台挨拶はヒロインのベ・ドゥナ。
韓国の女優さんは綺麗で可愛い方が方が非常に多いのだが、今回のベ・ドゥナも強烈に可愛いのだ。
ところで、例のインギョンのヴァイオリン・ケースについてだが、本編では述べられていないが、インギョンの父親がこさえた多額の借金を娘であるインギョンがスリをして稼いでいると言う設定があり、そのヴァイオリンのケースにスリとったお金を貯めている、と言う事でした。
もしかしたら、父の形見のヴァイオリン・ケースだったかも。
「東京国際ファンタスティック映画祭2004」のオールナイト企画『激突!! 亜細亜颱風 韓流VS.タイ道』で「TUBE チューブ」を観た。
舞台挨拶は、ヒロインを演じたベ・ドゥナ。
韓国金浦国際空港で、政府要人が何者かに襲撃された。ソウル警察チャン刑事(キム・ソックン)も現場に急行、犯行グループのうち1名を確保するが、首謀者を含む犯行グループの逃亡を許してしまう。
犯行グループの首謀者、元国家機密諜報員のギテク(パク・サンミン)は、国家機密諜報機関の解散により政府から追われる存在になってしまう。更には家族を皆殺しにされ、国家に対するただならぬ復讐心に燃えていたのだった。
また、かつて政府要人護衛の任務の際、チャンは恋人をギテクに殺され、チャン自身も左手小指を切断されてしまう、という因縁の関係であった。
そんな中、ギテクが地下鉄駅に現れた、という情報を受けたチャンは、その地下鉄駅に急行する。
その情報をもたらしたのは、地下鉄を縄張りとしてスリを行う少女インギョン(ベ・ドゥナ)だった。彼女は以前チャンからスリとった捜査資料から、チャンがギテクを追っている事を知ったのである。
ギテク、チャン、インギョン等を乗せた地下鉄が動き出した・・・・。
脚本や演出の細かい齟齬や問題点には目をつぶる。
何故インギョンがヴァイオリンのケースを背負っているのかも気にしない。チャンとインギョンがどういった経緯で知り合ったのかも気にしない。
何しろ本作「TUBE チューブ」は、そんな事はどうでも良くなるような、この秋最高に燃える、娯楽アクション大作の一本なのだから。
何が凄いって、あぁた、アクションもドラマも最高だし、何より燃える男たちの熱いドラマ満載なんだよ!
先ずはオープニング・アクションに度肝を抜かれる。
そのオープニング・アクションは、何と金浦国際空港を本当に閉鎖して行われたものなのだ!
一言で閉鎖と言っても、あぁた、舞台は韓国の空の玄関、金浦国際空港だぞ、その国際空港を完全に閉鎖し、壮絶な銃撃戦を行った上に、正門から車両がドカドカとガラスドアを突き破って平然と突っ込んで来るんだよ。映画は国策だと言い切る韓国だとは言え、いくら何でもあれはやりすぎです。と言うか羨ましすぎ。例えば羽田や成田、関空であんな派手な銃撃戦が出来るか?と言う事なのだ。ボクはそんな韓国映画界が大好きだ!
そして、本作「TUBE チューブ」の最高のドラマを見せてくれるのは、チャン刑事やギテクでもなく、地下鉄統制室室長(ソン・ビョンホ)率いる地下鉄統制官たちなのだ。
自分たちに与えられた地下鉄統制と言う、全ての乗客の安全を守る職務を全うする男たちが最高に格好良いのだ。
特に地下鉄統制室室長(ソン・ビョンホ)は最高だ!
そう、本作「TUBE チューブ」は、爆弾が仕掛けられた地下鉄車両内でのチャン刑事とギテクをはじめとした乗客たちと犯行グループとの行き詰るアクション・ドラマと、乗っ取られた地下鉄を他の車両と事故を起こさず如何にして無事に運行させるか、と言う地下鉄統制室内の静かだが熱いアクション・ドラマが楽しめる構造を持った作品に仕上がっているのだ。
キャストは何と言っても地下鉄統制室室長を演じたソン・ビョンホだ。
ギテク等に乗っ取られ、速度を限界まで上げた地下鉄と、通常ダイヤで運行している地下鉄の全てを無事に運行させる使命感に燃える室長が率いる地下鉄統制室が熱いのだ。ただのサラリーマン達が燃える姿は「プロジェクトX」もビックリなのだ。
一方女スリ師インギョンを演じたベ・ドゥナはとってもキュートなのだ。地下鉄発車のシークエンスまでは、インギョンとチャン刑事(キム・ソックン)のロマンチック・コメディ的な印象すら受けるし、ラスト近辺では悲恋モノになってしまっている。
今後が楽しみな女優さんなのだ。
またギテク(パク・サンミン)とチャン刑事(キム・ソックン)だが、彼等の地下鉄内のバトルは若干常軌を逸している感はあるものの、その点に目をつぶれば二人のバトルは強烈な印象を観客に与えている、と言えるだろうし、チャン刑事のある意味あきらめの悪さが素晴らしい。
また脚本上悪役となるギテクも実は単純な悪人ではなく、政府の犠牲となった被害者であり、悪の権化は他にいるところが、ギテクのキャラクターに深みを与えている。
ただのテロリストではない訳だ。
少なくても本作は、多くの人にオススメ出来る娯楽アクション大作であり、韓国映画の娯楽嗜好を証明するひとつの顕著な例として機能する作品である、と言えるのだ。
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舞台挨拶はヒロインのベ・ドゥナ。
韓国の女優さんは綺麗で可愛い方が方が非常に多いのだが、今回のベ・ドゥナも強烈に可愛いのだ。
ところで、例のインギョンのヴァイオリン・ケースについてだが、本編では述べられていないが、インギョンの父親がこさえた多額の借金を娘であるインギョンがスリをして稼いでいると言う設定があり、そのヴァイオリンのケースにスリとったお金を貯めている、と言う事でした。
もしかしたら、父の形見のヴァイオリン・ケースだったかも。
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