「ドリーマーズ・ハイ!」
2004年7月29日 映画2004/07/29 東京霞ヶ関イイノホールで行われた「ドリーマーズ・ハイ!」の試写に行ってきた。
舞台挨拶は、監督の永岡久明、出演の矢沢心、渡瀬美遊、日高真弓、ドン小西。
依子(矢沢心)、エミ(中村麻美)、佳世(渡瀬美遊)は地元福島からファッションデザイナーを目指し上京、同じデザイン専門学校に通っていたが、彼女達の人生は次第に夢から遠ざかりつつあった。
依子は専門学校には通っていたが未だに芽が出ず、警備員のバイトをしながら生計を立てていたが、エミと佳世は既に専門学校をやめ、ファッションデザイナーへの夢は潰えていた。
そんな中、依子のデザインを見て依子を会社に招きたいと言う会社が現れたのだ。
そこは稲葉(風間トオル)が経営する小さなデザイン会社だった。
依子は稲葉に会い色々と話をし、稲葉の会社に惹かれるが、何より自分のデザインを初めて認めてくれたことに喜びを隠せなかった。依子はデザイナーとしての自分のキャリアがスタートラインについたことに喜んでいたが・・・・。
本作「ドリーマーズ・ハイ!」は、WEB上で公開される事を前提として、ビデオ撮影された作品である。
この度完成披露と言う様な意味合いを込め、監督・キャストの舞台挨拶を伴う試写が行われた模様である。
正直なところ、WEB上での公開を前提とした作品と聞き、観に行くのを止そうと思ったのだが、結局わたしは、物語の題材がWEBシネマにありがちな、奇をてらったこけおどし的な題材、演技も出来ないアイドルをフィーチャーした題材、ただ単にキャッチーな題材を利用したものではなく、夢を追い続ける3人の主人公たちの青春ドラマである、というある意味ベタで魅力の無い題材、逆に言うと真っ向勝負の題材に惹かれてしまったのである。
正直、軽く莫迦にして本編を観たわたしだが、WEB上での公開を前提とした作品と言っても、莫迦にしたものではない。と痛感させられてしまった。
勿論、おそらく民生用のビデオカメラを使用したと思われる映像はチープだし、マイクはビデオカメラの駆動音を時々拾っているし、物語の展開は安易だし、演出も類型的なものであり、音楽のつけ方も安易で類型的、特に新鮮なものはない。
(室内のシーンが多いのだが、照明は自然で非常に良かった)
しかし、展開は安易だと言っても、細かい部分の脚本は、ボケと突っ込みが生きた漫才的な面白いセリフ、小ネタを生かしたやり取りが心地よく、出演している矢沢心等女優陣の演技は期待以上の出来である。
また、脚本的には、女性達が主人公なのに、恋愛話を全くと言って良いほど描いていない、という所に好感を覚えた。
正にテーマのみの真っ向勝負の作品なのである。
そんな作品の演出や編集は基本に忠実な感じで新鮮味は無いが、ソツなくこなしているし、そして何と言っても、主演の矢沢心は観客の心をガッチリと掴み、観客のエモーションを充分に揺り動かすほどの素晴らしい演技を時々見せてくれるのである。
そして、この映画は観た後、自分も何かしたい、自分の夢を実現させるために何か努力をしたい、と思わせるような不思議な魅力を持った作品に仕上がっているのである。
莫迦にして観ているうちに、気が付けば登場人物を応援していて、観終わったら何か自分の中に変化が起きていた。
その映画の事を思い出せば幸せな気持ちになれる。そんな楽しい感じの映画なのだ。
ハリウッド産の超大作映画を観るのも良いが、たまには真摯な態度で製作した良質な小品的作品を観るのも良いのでは無いだろうか。
「ドリーマーズ・ハイ!」
http://dreamer.netcinema.tv/index.html
舞台挨拶は、監督の永岡久明、出演の矢沢心、渡瀬美遊、日高真弓、ドン小西。
依子(矢沢心)、エミ(中村麻美)、佳世(渡瀬美遊)は地元福島からファッションデザイナーを目指し上京、同じデザイン専門学校に通っていたが、彼女達の人生は次第に夢から遠ざかりつつあった。
依子は専門学校には通っていたが未だに芽が出ず、警備員のバイトをしながら生計を立てていたが、エミと佳世は既に専門学校をやめ、ファッションデザイナーへの夢は潰えていた。
そんな中、依子のデザインを見て依子を会社に招きたいと言う会社が現れたのだ。
そこは稲葉(風間トオル)が経営する小さなデザイン会社だった。
依子は稲葉に会い色々と話をし、稲葉の会社に惹かれるが、何より自分のデザインを初めて認めてくれたことに喜びを隠せなかった。依子はデザイナーとしての自分のキャリアがスタートラインについたことに喜んでいたが・・・・。
本作「ドリーマーズ・ハイ!」は、WEB上で公開される事を前提として、ビデオ撮影された作品である。
この度完成披露と言う様な意味合いを込め、監督・キャストの舞台挨拶を伴う試写が行われた模様である。
正直なところ、WEB上での公開を前提とした作品と聞き、観に行くのを止そうと思ったのだが、結局わたしは、物語の題材がWEBシネマにありがちな、奇をてらったこけおどし的な題材、演技も出来ないアイドルをフィーチャーした題材、ただ単にキャッチーな題材を利用したものではなく、夢を追い続ける3人の主人公たちの青春ドラマである、というある意味ベタで魅力の無い題材、逆に言うと真っ向勝負の題材に惹かれてしまったのである。
正直、軽く莫迦にして本編を観たわたしだが、WEB上での公開を前提とした作品と言っても、莫迦にしたものではない。と痛感させられてしまった。
勿論、おそらく民生用のビデオカメラを使用したと思われる映像はチープだし、マイクはビデオカメラの駆動音を時々拾っているし、物語の展開は安易だし、演出も類型的なものであり、音楽のつけ方も安易で類型的、特に新鮮なものはない。
(室内のシーンが多いのだが、照明は自然で非常に良かった)
しかし、展開は安易だと言っても、細かい部分の脚本は、ボケと突っ込みが生きた漫才的な面白いセリフ、小ネタを生かしたやり取りが心地よく、出演している矢沢心等女優陣の演技は期待以上の出来である。
また、脚本的には、女性達が主人公なのに、恋愛話を全くと言って良いほど描いていない、という所に好感を覚えた。
正にテーマのみの真っ向勝負の作品なのである。
そんな作品の演出や編集は基本に忠実な感じで新鮮味は無いが、ソツなくこなしているし、そして何と言っても、主演の矢沢心は観客の心をガッチリと掴み、観客のエモーションを充分に揺り動かすほどの素晴らしい演技を時々見せてくれるのである。
そして、この映画は観た後、自分も何かしたい、自分の夢を実現させるために何か努力をしたい、と思わせるような不思議な魅力を持った作品に仕上がっているのである。
莫迦にして観ているうちに、気が付けば登場人物を応援していて、観終わったら何か自分の中に変化が起きていた。
その映画の事を思い出せば幸せな気持ちになれる。そんな楽しい感じの映画なのだ。
ハリウッド産の超大作映画を観るのも良いが、たまには真摯な態度で製作した良質な小品的作品を観るのも良いのでは無いだろうか。
「ドリーマーズ・ハイ!」
http://dreamer.netcinema.tv/index.html
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