ジャッキー・チェンの「生誕50年 日本公開50作品目 歴史的超大作!」と日本国内の配給会社がプロモーションを行なっている「メダリオン」を観た。
犯罪組織の首領スネークヘッド(ジュリアン・サンズ)は以前から探していた、死者を蘇らせその肉体に超人的なパワーを宿す、という中国で古くから伝わる謎の力を秘めた伝説のメダル(メダリオン)について記された伝説の聖典を入手する。
そこで彼は、そのメダリオンの力を発揮する少年ジャイ(アレクサンダー・バオ)の誘拐を画策する。
一方スネークヘッドの動向をかねてから探っていた香港警察の刑事エディ(ジャッキー・チェン)と国際刑事警察機構(インターポール)のワトソン(リー・エヴァンス)は、ジャイの誘拐を未然に防いだものの、一味の逮捕には失敗してしまう。
2週間後、一味はジャイを捕えることに成功、ジャイを連れてスネークヘッドの待つアイルランドへ飛ぶ。エディもまた、すぐさま彼らを追いアイルランドへと向かった。
アイルランドでは、エディのかつての同僚で恋人だったニコル(クレア・フォーラニ)とワトソン、そして彼等の上司スマイス(ジョン・リス=デイヴィス)が待っていた・・・・。
監督はゴードン・チャン、アクション監督はなんとサモ・ハン・キンポーである。
ジャッキー・チェンの映画は日本人の多くの観客に愛されてきた映画達であり、その愛すべき作品達が本作「メダリオン」で日本公開50作品目だと言うのは、日本国内の配給会社が一方的にプロモーションしているとは言え、感慨深いものがある。
事実、ここのDiaryNoteの中にも、ジャッキー・チェンをご贔屓にしている方が多々いらっしゃるようである。
物語はジャッキー・チェンの十八番である「型破りな刑事」が活躍するポリス・ストーリーとなっている。
が、本作は「死者を蘇らせその肉体に超人的なパワーを宿すというメダリオン」の存在が物語を従来のポリス・ストーリーと比較してファンタジックなものにしている。
また、舞台背景は現代という事も、そのファンタジックな物語に、現代の神話的色合いを加味している。
気になるアクションは、香港ではなくハリウッド製の作品では、保険の関係で身体を張ったアクションが禁じられているジャッキー・チェンであるが、本作は香港・アメリカ合作ということもあるのか、身体を張ったアクション指数は若干高めだと思いたいのだが、ジャッキー・チェン自体が50歳という事もあり、往年のアクションの再現、と言うところまでは行っていないと思う。
しかし、盟友サモ・ハン・キンポーが構築したアクション・シークエンスは、往年のアクションと比較して派手さはイマイチかも知れないが、見ていて楽しいアクションに仕上がっているのではないだろうか。特に街中の追跡劇が楽しい。
また、メダリオンの力を得たジャッキー・チェンのフィジカルなアクションと微妙なワイヤー・アクション、そしてコメディのようにコミカルに振付けられたアクションが楽しい。
またジャッキー・チェン以外の俳優のアクションとしては、なんと言っても、ヒロインであるニコル役のクレア・フォラーニと、ジャイを誘拐しようとする看護婦を演じたニコラ・バーウィックのラスト近辺のカンフー・アクションが見ものであった。
「キル・ビル」でダリル・ハンナとユマ・サーマンがこのようなカンフー・アクションをして欲しかったと思えるような素晴らしいカンフー・アクションに仕上がっていた。
ジュリアン・サンズとのバトルは、森の中での追跡劇がアクションの構成として面白く、疾走感が興味深かった。
コメディ・リリーフのリー・エヴァンスは見事なコメディアン振りを発揮し、ジャッキー・チェンとの凸凹コンビが楽しい。
またリー・エヴァンス演じたワトソンの妻を演じたクリスティン・チョンのアクションも楽しいし、コメディ・シークエンスとしても面白い。
妻にはインターポールの職員ではなく図書館の司書と偽っているワトソンであるが、妻はもしかしたら、それ以上の秘密を抱えていると思わせる素晴らしいシークエンスである。
ジョン・リス=ディヴィスは役柄としては小さい役柄なのだが、主人公が、映画の後半部分の舞台となる地域(本作の場合はアイルランド)に赴いた後のホスト役的な役柄が楽しい。
これは「レイダース/失われた聖櫃」や「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」的な映画的記憶を利用した興味深い役柄を演じている。
本作の脚本は、ジャッキー・チェン映画としての驚くべきプロットが含まれているのが驚きである。
また、本作は89分という非常にタイトに仕上がっており、アクション映画として齟齬が出ない、文字通りタイトな作品に仕上がっている。
エンド・クレジットのNGシーンを見ていても、撮影されたものの本編からカットされた、と思われるシークエンスを一部見ることができるのです。
ここしばらく、ジャッキー・チェン主演作品の安価なDVDの販売や、「80日間世界一周」のリメイク「アラウンド・ザ・ワールド・イン80デイズ」の公開を控えたジャッキー・チェンの最新のアクションを是非劇場で観て欲しいのだ。
犯罪組織の首領スネークヘッド(ジュリアン・サンズ)は以前から探していた、死者を蘇らせその肉体に超人的なパワーを宿す、という中国で古くから伝わる謎の力を秘めた伝説のメダル(メダリオン)について記された伝説の聖典を入手する。
そこで彼は、そのメダリオンの力を発揮する少年ジャイ(アレクサンダー・バオ)の誘拐を画策する。
一方スネークヘッドの動向をかねてから探っていた香港警察の刑事エディ(ジャッキー・チェン)と国際刑事警察機構(インターポール)のワトソン(リー・エヴァンス)は、ジャイの誘拐を未然に防いだものの、一味の逮捕には失敗してしまう。
2週間後、一味はジャイを捕えることに成功、ジャイを連れてスネークヘッドの待つアイルランドへ飛ぶ。エディもまた、すぐさま彼らを追いアイルランドへと向かった。
アイルランドでは、エディのかつての同僚で恋人だったニコル(クレア・フォーラニ)とワトソン、そして彼等の上司スマイス(ジョン・リス=デイヴィス)が待っていた・・・・。
監督はゴードン・チャン、アクション監督はなんとサモ・ハン・キンポーである。
ジャッキー・チェンの映画は日本人の多くの観客に愛されてきた映画達であり、その愛すべき作品達が本作「メダリオン」で日本公開50作品目だと言うのは、日本国内の配給会社が一方的にプロモーションしているとは言え、感慨深いものがある。
事実、ここのDiaryNoteの中にも、ジャッキー・チェンをご贔屓にしている方が多々いらっしゃるようである。
物語はジャッキー・チェンの十八番である「型破りな刑事」が活躍するポリス・ストーリーとなっている。
が、本作は「死者を蘇らせその肉体に超人的なパワーを宿すというメダリオン」の存在が物語を従来のポリス・ストーリーと比較してファンタジックなものにしている。
また、舞台背景は現代という事も、そのファンタジックな物語に、現代の神話的色合いを加味している。
気になるアクションは、香港ではなくハリウッド製の作品では、保険の関係で身体を張ったアクションが禁じられているジャッキー・チェンであるが、本作は香港・アメリカ合作ということもあるのか、身体を張ったアクション指数は若干高めだと思いたいのだが、ジャッキー・チェン自体が50歳という事もあり、往年のアクションの再現、と言うところまでは行っていないと思う。
しかし、盟友サモ・ハン・キンポーが構築したアクション・シークエンスは、往年のアクションと比較して派手さはイマイチかも知れないが、見ていて楽しいアクションに仕上がっているのではないだろうか。特に街中の追跡劇が楽しい。
また、メダリオンの力を得たジャッキー・チェンのフィジカルなアクションと微妙なワイヤー・アクション、そしてコメディのようにコミカルに振付けられたアクションが楽しい。
またジャッキー・チェン以外の俳優のアクションとしては、なんと言っても、ヒロインであるニコル役のクレア・フォラーニと、ジャイを誘拐しようとする看護婦を演じたニコラ・バーウィックのラスト近辺のカンフー・アクションが見ものであった。
「キル・ビル」でダリル・ハンナとユマ・サーマンがこのようなカンフー・アクションをして欲しかったと思えるような素晴らしいカンフー・アクションに仕上がっていた。
ジュリアン・サンズとのバトルは、森の中での追跡劇がアクションの構成として面白く、疾走感が興味深かった。
コメディ・リリーフのリー・エヴァンスは見事なコメディアン振りを発揮し、ジャッキー・チェンとの凸凹コンビが楽しい。
またリー・エヴァンス演じたワトソンの妻を演じたクリスティン・チョンのアクションも楽しいし、コメディ・シークエンスとしても面白い。
妻にはインターポールの職員ではなく図書館の司書と偽っているワトソンであるが、妻はもしかしたら、それ以上の秘密を抱えていると思わせる素晴らしいシークエンスである。
ジョン・リス=ディヴィスは役柄としては小さい役柄なのだが、主人公が、映画の後半部分の舞台となる地域(本作の場合はアイルランド)に赴いた後のホスト役的な役柄が楽しい。
これは「レイダース/失われた聖櫃」や「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」的な映画的記憶を利用した興味深い役柄を演じている。
本作の脚本は、ジャッキー・チェン映画としての驚くべきプロットが含まれているのが驚きである。
また、本作は89分という非常にタイトに仕上がっており、アクション映画として齟齬が出ない、文字通りタイトな作品に仕上がっている。
エンド・クレジットのNGシーンを見ていても、撮影されたものの本編からカットされた、と思われるシークエンスを一部見ることができるのです。
ここしばらく、ジャッキー・チェン主演作品の安価なDVDの販売や、「80日間世界一周」のリメイク「アラウンド・ザ・ワールド・イン80デイズ」の公開を控えたジャッキー・チェンの最新のアクションを是非劇場で観て欲しいのだ。
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