「iPOD TV SPOT 4」(アップルコンピュータ株式会社)
2004年5月24日 CF(CM)/PVアップルコンピュータ社"iPOD"の現行CF(CM)は、Feature Castの"Channel Surfing"という曲にのって、カット毎に入替わるビビッド・カラーの背景の中、黒いシルエットで表現された人々が、"iPOD"から聞こえてくる曲に合わせて踊りまくる、というものである。
そして、踊りまくる人々とは対照的に、"iPOD"本体とコピーは白一色で統一されている。
わたしは以前から、アップルコンピュータ社の"ipod"の広告宣伝用アートワークが気になっていた。
それは、これらの"ipod"のアートワークは、スタンリー・キューブリックへのオマージュになっているのではないか、と考えるからである。
具体的に言うと、"iPOD"のアートワークは、スタンリー・キューブリック監督作品「時計じかけのオレンジ」のオープニングのタイトル・カードとエンド・クレジットにインスパイアされ、スタンリー・キューブリックへのオマージュとして制作されたものではないか、と考えているのである。
ではその「時計じかけのオレンジ」のタイトル・カードとエンド・クレジットは具体的にどのようなものなのか、と言うと、"iPOD"のCF(CM)同様、カット毎(ここではキャストやスタッフの表記毎、或いはタイトル・カード毎)に入替わるビビッド・カラーの背景に、キャストやスタッフのクレジット表記は白一色で統一されている、というスタイルを持っているのだ。
みなさんもご承知のように、ほとんどの映画のタイトル・カードやエンド・クレジットは、表示フォーマットが統一されている関係で、エンド・クレジットやタイトル・カードが表示される背景色は全て同色(ほとんどの場合は黒一色)に統一されているのだ。
「時計じかけのオレンジ」のように、タイトル・カード毎に色を変える、というのは、言うまでも無く、特異な形態なのだ。
機会があったら、「時計じかけのオレンジ」のエンド・クレジットをご確認いただきたいのだが、"iPOD"のアートワークとの共通点は誰の目にも明らかだと思う。
従って、私見ではあるが、"ipod"のアートワークは、スタンリー・キューブリックへのオマージュになっている、のは確実なのだ。
ところで、スタンリー・キューブリック監督作品「2001年宇宙の旅」にHAL9000というコンピュータが登場するのだが、HALという名は、IBM社の一歩先を行く、という意味でIBMのそれぞれのアルファベット文字を1文字ずつ前にずらして創作した。という伝説も残っているだけに、キューブリックとコンピュータ会社の関連は興味深いものがあるのだ。
つまり、HAL9000とIBM社の関係を含めて考えるしと、「IBM社より一歩先を行くコンピュータHAL9000を生み出したスタンリー・キューブリックに対し、アップル・コンピュータ社は敬意を表している」という図式が見えてくるのである。
そして、スタンリー・キューブリックへのオマージュにより、キューブリックと肩を並べたアップル・コンピュータ社は、相対的にIBM社より一歩先んじている、という関係になるのだ。
そして、論をもう一歩進めると、アップル・コンピュータ社は、人類は"iPOD"という道具を得て、人類の進化における新たなステップを踏み出した、と感じさせようとしているのではないだろうか。
これは「2001年宇宙の旅」の「人類の夜明け」または「スター・チャイルドの誕生」とも対比できる、新たな人類の誕生を暗喩しているのではないだろうか。
アップル・コンピュータ社はスタンリー・キューブリックへのオマージュを行いつつ、「"iPOD"により人類は種としての新たな飛躍の時期を迎えているのだ」と言っているのではないだろうか。
国内版のCF(CM)で表示される"Goodbye MD"というコピーにもそれが感じられる。
アップル・コンピュータ社の孤高な精神を感じるのだ。
あくまでも余談だが、「2001年宇宙の旅」に出てくる宇宙船ディスカバリー号の船内には、Apod、Bpod、Cpodという3台の船外活動用のポッドが搭載されている。
また、"iPOD"同様、ディスカバリー号やポッドは白を基調としている。
iPOD TV SPOT 4 / アップルコンピュータ株式会社
http://www.apple.co.jp/ipod/ads/index.html
iPOD TV SPOT 4 / Apple Computer, Inc.
http://www.apple.com/ipod/ads/ad4length30.html
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そして、踊りまくる人々とは対照的に、"iPOD"本体とコピーは白一色で統一されている。
わたしは以前から、アップルコンピュータ社の"ipod"の広告宣伝用アートワークが気になっていた。
それは、これらの"ipod"のアートワークは、スタンリー・キューブリックへのオマージュになっているのではないか、と考えるからである。
具体的に言うと、"iPOD"のアートワークは、スタンリー・キューブリック監督作品「時計じかけのオレンジ」のオープニングのタイトル・カードとエンド・クレジットにインスパイアされ、スタンリー・キューブリックへのオマージュとして制作されたものではないか、と考えているのである。
ではその「時計じかけのオレンジ」のタイトル・カードとエンド・クレジットは具体的にどのようなものなのか、と言うと、"iPOD"のCF(CM)同様、カット毎(ここではキャストやスタッフの表記毎、或いはタイトル・カード毎)に入替わるビビッド・カラーの背景に、キャストやスタッフのクレジット表記は白一色で統一されている、というスタイルを持っているのだ。
みなさんもご承知のように、ほとんどの映画のタイトル・カードやエンド・クレジットは、表示フォーマットが統一されている関係で、エンド・クレジットやタイトル・カードが表示される背景色は全て同色(ほとんどの場合は黒一色)に統一されているのだ。
「時計じかけのオレンジ」のように、タイトル・カード毎に色を変える、というのは、言うまでも無く、特異な形態なのだ。
機会があったら、「時計じかけのオレンジ」のエンド・クレジットをご確認いただきたいのだが、"iPOD"のアートワークとの共通点は誰の目にも明らかだと思う。
従って、私見ではあるが、"ipod"のアートワークは、スタンリー・キューブリックへのオマージュになっている、のは確実なのだ。
ところで、スタンリー・キューブリック監督作品「2001年宇宙の旅」にHAL9000というコンピュータが登場するのだが、HALという名は、IBM社の一歩先を行く、という意味でIBMのそれぞれのアルファベット文字を1文字ずつ前にずらして創作した。という伝説も残っているだけに、キューブリックとコンピュータ会社の関連は興味深いものがあるのだ。
つまり、HAL9000とIBM社の関係を含めて考えるしと、「IBM社より一歩先を行くコンピュータHAL9000を生み出したスタンリー・キューブリックに対し、アップル・コンピュータ社は敬意を表している」という図式が見えてくるのである。
そして、スタンリー・キューブリックへのオマージュにより、キューブリックと肩を並べたアップル・コンピュータ社は、相対的にIBM社より一歩先んじている、という関係になるのだ。
そして、論をもう一歩進めると、アップル・コンピュータ社は、人類は"iPOD"という道具を得て、人類の進化における新たなステップを踏み出した、と感じさせようとしているのではないだろうか。
これは「2001年宇宙の旅」の「人類の夜明け」または「スター・チャイルドの誕生」とも対比できる、新たな人類の誕生を暗喩しているのではないだろうか。
アップル・コンピュータ社はスタンリー・キューブリックへのオマージュを行いつつ、「"iPOD"により人類は種としての新たな飛躍の時期を迎えているのだ」と言っているのではないだろうか。
国内版のCF(CM)で表示される"Goodbye MD"というコピーにもそれが感じられる。
アップル・コンピュータ社の孤高な精神を感じるのだ。
あくまでも余談だが、「2001年宇宙の旅」に出てくる宇宙船ディスカバリー号の船内には、Apod、Bpod、Cpodという3台の船外活動用のポッドが搭載されている。
また、"iPOD"同様、ディスカバリー号やポッドは白を基調としている。
iPOD TV SPOT 4 / アップルコンピュータ株式会社
http://www.apple.co.jp/ipod/ads/index.html
iPOD TV SPOT 4 / Apple Computer, Inc.
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