「スイミング・プール」
2004年4月30日 映画東京九段会館ホールで行なわれた「スイミング・プール」の試写会に行ってきた。
クライム小説で知られるイギリスの女流ベストセラー作家サラ・モートン(シャーロット・ランプリング)は、作家としての新たな方向性を模索していた。
そんなサラは、ある夏、出版社社長ジョン(チャールズ・ダンス)の勧めで南フランスの彼の別荘に滞在することにする。
その別荘は、明るく静かで誰にも邪魔されずに執筆できる最適な環境だと思われた。
しかし、周辺の環境にも慣れ、いよいよ執筆活動に取り掛かろうとした矢先、社長の娘と名乗るジュリー(リュディヴィーヌ・サニエ)が別荘にやって来る。
全裸でプールを泳ぎ、毎晩毎晩違った男を別荘に連れ込むジュリーに苛立ち筆が進まないサラ。
しかし、やがてサラは、ジュリーの若さと妖艶な振る舞いに強い刺激を受け、作家の習性か、いつしか彼女をモデルに物語を紡ぎ始めるのだった・・・・。
本作は、「8人の女たち」のフランシス・オゾンの新作である。
出演は、イギリスの女流ベストセラー作家サラ・モートンに名女優シャーロット・ランプリング。出版社社長の奔放な娘ジュリーにフランスの妖精リュディヴィーヌ・サニエ。
第一印象は、一言で言うと、非常に素晴らしい良質のミステリー(サスペンス)映画に仕上がっている。と感じた。
物語は、複数の解釈が可能な自由度があり、鑑賞後しばらくの間、反芻することにより、より深く楽しめる作品であり、また場合によってはリピートしたくなる種類の作品である。と言える。
演出的には、非常に細かい観客への伏線や不可解な行動や描写、そしてヒントや目配せが散りばめられており、解釈の幅を拡大している。
脚本をなめるだけでも充分面白い作品であるが、その監督からのヒントや目配せを汲み取ることにより、本作は新たな側面を明らかにする、と言ったような構成となっている。
キャストはなんと言ってもリュディヴィーヌ・サニエの魅力爆発である。
先日「フォーチュン・クッキー」でリンゼイ・ローハンに惚れたわたしであるが、今回の「スイミング・プール」では、リュディヴィーヌ・サニエに惚れることになってしまったのだ。
一方名女優シャーロット・ランプリングは、英国ベストセラー作家を好演している。
ジュリー(リュディヴィーヌ・サニエ)と関わることによる女性としての、そして作家としての心境の変化が興味深い。
そして驚いたことに、奔放な女性を演じたリュディヴィーヌ・サニエの全裸シーンは知っていたのだが、名女優シャーロット・ランプリングの全裸シーンがあるのには驚いてしまった。
昨年は「アバウト・シュミット」におけるキャシー・ベイツの全裸に驚かせられたが、今年はシャーロット・ランプリングの全裸に驚きなのだ。
また本作を格調高いものにしている印象的なスコア(ピアノとストリングス)はフィリップ・ロンビによるもので、感覚的には作品のテイストもあり、「刑事コロンボ」的な音楽のあてかたを感じた。
そして色使いである。
南フランスの素晴らしい空の青とスイミング・プールの青。
そして、その中に意味ありげに配されたいくつかの赤。
この辺も本作の解釈の多様性を深めているのではないだろうか。
とにかく、本作は多くの人におすすめできる素晴らしい良質のミステリー(サスペンス)映画なのだ。
クライム小説で知られるイギリスの女流ベストセラー作家サラ・モートン(シャーロット・ランプリング)は、作家としての新たな方向性を模索していた。
そんなサラは、ある夏、出版社社長ジョン(チャールズ・ダンス)の勧めで南フランスの彼の別荘に滞在することにする。
その別荘は、明るく静かで誰にも邪魔されずに執筆できる最適な環境だと思われた。
しかし、周辺の環境にも慣れ、いよいよ執筆活動に取り掛かろうとした矢先、社長の娘と名乗るジュリー(リュディヴィーヌ・サニエ)が別荘にやって来る。
全裸でプールを泳ぎ、毎晩毎晩違った男を別荘に連れ込むジュリーに苛立ち筆が進まないサラ。
しかし、やがてサラは、ジュリーの若さと妖艶な振る舞いに強い刺激を受け、作家の習性か、いつしか彼女をモデルに物語を紡ぎ始めるのだった・・・・。
本作は、「8人の女たち」のフランシス・オゾンの新作である。
出演は、イギリスの女流ベストセラー作家サラ・モートンに名女優シャーロット・ランプリング。出版社社長の奔放な娘ジュリーにフランスの妖精リュディヴィーヌ・サニエ。
第一印象は、一言で言うと、非常に素晴らしい良質のミステリー(サスペンス)映画に仕上がっている。と感じた。
物語は、複数の解釈が可能な自由度があり、鑑賞後しばらくの間、反芻することにより、より深く楽しめる作品であり、また場合によってはリピートしたくなる種類の作品である。と言える。
演出的には、非常に細かい観客への伏線や不可解な行動や描写、そしてヒントや目配せが散りばめられており、解釈の幅を拡大している。
脚本をなめるだけでも充分面白い作品であるが、その監督からのヒントや目配せを汲み取ることにより、本作は新たな側面を明らかにする、と言ったような構成となっている。
キャストはなんと言ってもリュディヴィーヌ・サニエの魅力爆発である。
先日「フォーチュン・クッキー」でリンゼイ・ローハンに惚れたわたしであるが、今回の「スイミング・プール」では、リュディヴィーヌ・サニエに惚れることになってしまったのだ。
一方名女優シャーロット・ランプリングは、英国ベストセラー作家を好演している。
ジュリー(リュディヴィーヌ・サニエ)と関わることによる女性としての、そして作家としての心境の変化が興味深い。
そして驚いたことに、奔放な女性を演じたリュディヴィーヌ・サニエの全裸シーンは知っていたのだが、名女優シャーロット・ランプリングの全裸シーンがあるのには驚いてしまった。
昨年は「アバウト・シュミット」におけるキャシー・ベイツの全裸に驚かせられたが、今年はシャーロット・ランプリングの全裸に驚きなのだ。
また本作を格調高いものにしている印象的なスコア(ピアノとストリングス)はフィリップ・ロンビによるもので、感覚的には作品のテイストもあり、「刑事コロンボ」的な音楽のあてかたを感じた。
そして色使いである。
南フランスの素晴らしい空の青とスイミング・プールの青。
そして、その中に意味ありげに配されたいくつかの赤。
この辺も本作の解釈の多様性を深めているのではないだろうか。
とにかく、本作は多くの人におすすめできる素晴らしい良質のミステリー(サスペンス)映画なのだ。
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