東京千代田区公会堂で行われた「永遠のモータウン」の試写会に行ってきた。

<キャッチ・コピー>
エルヴィス、ビーチ・ボーイズ、ストーンズそしてビートルズ。
全てのNo.1ヒットを足しても、“彼ら”にはかなわない。
しかし“彼ら”の名前を知る者はいない。

1960年代以降、マーヴィン・ゲイ、スティーヴィー・ワンダー、ジャクソン・ファイブ、スモーキー・ロビンソン&ミラクルズをはじめ、錚々たる有名アーティストを輩出、全米音楽シーンはもとより、全世界に数々のヒット曲を送り出した「モータウン・レーベル」。

その黄金期を支え、「モータウン・サウンド」を確立したのは、レコーディング・バンド「ファンク・ブラザース」だった。

しかしレコードにバック・バンドをクレジットする習慣のなかった1960年代当時、彼ら「ファンク・ブラザース」の名前が一般に知られることはなく、彼らの偉業が顧みられることはなかったのだ。

本作は、その「モータウン・レーベル」のレコーディング・バンドとして、レーベルの黄金期を陰で支えた「ファンク・ブラザース」の実像を、インタビューや演奏シーンなどを基に、浮き彫りにした音楽ドキュメンタリーである。

先ず、本作「永遠のモータウン」は、ドキュメンタリーと言う性格上、一般の商業映画と同列に評価する事は出来ないが、全ての音楽を愛する人々に自信を持っておすすめ出来る、近年まれに見る感動の音楽映画なのだ。

事実、わたしの経験上ではあるが、本作はここ1年で一番泣けた作品ではないかと思えるほどの感動を受けた。

これは、多くのヒット曲を輩出しつつも全く評価されなかった、という、「ファンク・ブラザース」の不遇の境遇がそうさせるのかも知れないし、彼らがバック・バンドとして参加してレコーディングされた多くのヒット曲の記憶がそうさせるのかもしれない。
また、彼ら「ファンク・ブラザース」の演奏自体に因るところが大きいかも知れないのも事実だし、音楽の持つ強大な力と、事実が持つ大きな力がそうさせているのかも知れない。

とにかく、音楽好きの人、特に「モータウン・サウンド」に関心のある方、R&B系の音楽に関心のある方には、絶対的にオススメできる作品なのである。

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tkr

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