東京有楽町「日劇2」で開催されている、『「キネマ旬報」創刊85周年記念 ATG映画傑作選 −日劇文化とATG映画の時代−』という企画上映会の初日、森田芳光監督作品「家族ゲーム」を観た。
松田優作主演作品「家族ゲーム」は、わたしの生涯の中で、おそらく数十回は観ている作品であるから、今更語る言葉は無い。
だとすると、何故今更「家族ゲーム」を観たのか、という疑問が出てくるのは当然科と思うが、その回答はなんと言っても「家族ゲーム」を劇場のスクリーンで観ることが出来るから、の一点に尽きる。
そんなわたしは学生時代、ATG(「日本アート・シアター・ギルド」)作品を好んでたびたび観ていた。
そう、わたしは前衛的なATG作品を好み、ATG作品を理解したように語り、ATG映画を持ち上げ、所謂商業映画を否定するスノッブな映画ファンだったのである。
本作「家族ゲーム」は、「の・ようなもの」で商業映画デビューを飾った森田芳光の意欲作で、今後のキャリアの第一歩を飾る素晴らしい傑作である。
主演は当時、押しも押されぬアクション・スターとして鳴らしていた松田優作。
松田優作にとっても、本作はその後の文芸系キャリアの第一歩を記す重要な意味を持った作品となるのだ。
因みに森田芳光・松田優作コンビは後年「それから」で再び手を組むことになる。
「それから」で松田優作と対峙するのは、同じく森田芳光製作総指揮の「バカヤロー! 私、怒ってます」や森田芳光監督作品「そろばんずく」で強烈な演技を見せた小林薫。
現在の小林薫のキャリアを形作ったのも森田芳光関係の作品なのだ。
因みに、その「バカヤロー! 私、怒ってます」では、「下妻物語」の中島哲也や「トリック」等の堤幸彦もメガホンをとっている。
先日「下妻物語」の完成披露試写会の話をしたが、わたしは松田優作監督作品「ア・ホーマンス」の完成披露試写会にも行った事があるのを思い出す。
「ア・ホーマンス」という映画製作の経緯や評価はともかく、松田優作と石橋凌らの舞台挨拶は往年の松田優作ファンとしては大変感激した記憶がある。
「ア・ホーマンス」という作品は、当時ARBのバンド活動から俳優への転身を促す作品となっているのも興味深い。
試写会のスポンサーは、当時松田優作がイメージ・キャラクターをしていた飲料メーカーだった。
試写会の土産に貰ったトマト・ジュースは、その日のうちにブラディ・マリーに化けた。
ところで、今回の企画上映のラインナップは次の通り。
「家族ゲーム」
「肉弾」
「股旅」
「祭の準備」
「竜馬暗殺」
「ガキ帝国」
「田園に死す」
「津軽じょんがら節」
「TATTOO(刺青)あり」
「転校生」
「書を捨てよ町へ出よう」
「Keiko」
「お葬式」
「さらば箱舟」
「サード」
松田優作主演作品「家族ゲーム」は、わたしの生涯の中で、おそらく数十回は観ている作品であるから、今更語る言葉は無い。
だとすると、何故今更「家族ゲーム」を観たのか、という疑問が出てくるのは当然科と思うが、その回答はなんと言っても「家族ゲーム」を劇場のスクリーンで観ることが出来るから、の一点に尽きる。
そんなわたしは学生時代、ATG(「日本アート・シアター・ギルド」)作品を好んでたびたび観ていた。
そう、わたしは前衛的なATG作品を好み、ATG作品を理解したように語り、ATG映画を持ち上げ、所謂商業映画を否定するスノッブな映画ファンだったのである。
本作「家族ゲーム」は、「の・ようなもの」で商業映画デビューを飾った森田芳光の意欲作で、今後のキャリアの第一歩を飾る素晴らしい傑作である。
主演は当時、押しも押されぬアクション・スターとして鳴らしていた松田優作。
松田優作にとっても、本作はその後の文芸系キャリアの第一歩を記す重要な意味を持った作品となるのだ。
因みに森田芳光・松田優作コンビは後年「それから」で再び手を組むことになる。
「それから」で松田優作と対峙するのは、同じく森田芳光製作総指揮の「バカヤロー! 私、怒ってます」や森田芳光監督作品「そろばんずく」で強烈な演技を見せた小林薫。
現在の小林薫のキャリアを形作ったのも森田芳光関係の作品なのだ。
因みに、その「バカヤロー! 私、怒ってます」では、「下妻物語」の中島哲也や「トリック」等の堤幸彦もメガホンをとっている。
先日「下妻物語」の完成披露試写会の話をしたが、わたしは松田優作監督作品「ア・ホーマンス」の完成披露試写会にも行った事があるのを思い出す。
「ア・ホーマンス」という映画製作の経緯や評価はともかく、松田優作と石橋凌らの舞台挨拶は往年の松田優作ファンとしては大変感激した記憶がある。
「ア・ホーマンス」という作品は、当時ARBのバンド活動から俳優への転身を促す作品となっているのも興味深い。
試写会のスポンサーは、当時松田優作がイメージ・キャラクターをしていた飲料メーカーだった。
試写会の土産に貰ったトマト・ジュースは、その日のうちにブラディ・マリーに化けた。
ところで、今回の企画上映のラインナップは次の通り。
「家族ゲーム」
「肉弾」
「股旅」
「祭の準備」
「竜馬暗殺」
「ガキ帝国」
「田園に死す」
「津軽じょんがら節」
「TATTOO(刺青)あり」
「転校生」
「書を捨てよ町へ出よう」
「Keiko」
「お葬式」
「さらば箱舟」
「サード」
コメント