「第76回アカデミー賞授賞式」
これこそ、ショーの中のショーなのである。

興味深かった点をいくつか。

先ず冒頭のショーン・コネリーのスピーチである。
字幕では明確に伝わらないと思うが、、彼のスピーチは「指輪物語」の冒頭の詩「指輪物語」の中の「一つの指輪」を「映画」に置き換えたものだった。

曰く、

映画は、全てを統べ、
映画は、全てを見つけ、
映画は、全てを捕えて、
くらやみの中につなぎとめる。

のだ!!

そして、なんと言っても「ビリー・クリスタルの帰還」である。

先ず、ビリー・クリスタルの紹介ビデオが凄い!!
現代技術の粋を集めた、大変素晴らしいクオリティの作品に仕上がっている。
「アカデミー賞授賞式」冒頭の映像作品は、「アカデミー賞授賞式」のひとつの楽しみであるのだが、今年の映像作品は、今までの映像作品を凌駕する傑作の一本だろう。

そして、ビリー・クリスタルのオープニング・ショーである。
映画業界の裏話満載でコミカルでシニカルでドラマティックな楽曲に仕上がっている。

ビリー・クリスタルの司会は、3年ぶりの復活、ということだが、私たちの世代では一番の司会はビリー・クリスタルだろう。

あとボブ・ホープの映像も非常に感動的である。

ジム・キャリーのケイトーも、ロビン・ウィリアムスの「元ディズニーのピクサー」という表現も、ブレイク・エドワーズが演出するピーター・セラーズ等も素晴らしい。

特に、ブレイク・エドワーズの名誉賞受賞シークエンスは正に最高である。

ビル・マーレイのソフィア・コッポラ監督作品「ロスト・イン・トランスレーション」紹介のコメントも感動的である。

ブラー、ブラー、ブラー、キリが無いので、このへんで。

最後に、「作品賞」のプレゼンターとしてスティーヴン・スピルバーグがピーター・ジャクソンにオスカーを渡すところが、70年代以降のハリウッドを支えてきたスピルバーグらからの次の世代であるピーター・ジャクソンらへの世代交代を象徴的に表しているのではないだろうか。

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tkr

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