池袋「新文芸坐」の企画上映「魅惑のシネマクラシックス Vol.4」で「十二人の怒れる男」と「情婦」を観た。

「十二人の怒れる男」は言わずと知れた法廷モノの傑作で、最早法廷モノの代名詞とも言われており、その優れた脚本は数々の脚本教室の教材ともなっているのだ。

脚本は素晴らしいし、舞台を限定した本作の中で、観客を飽きさせない変化に富んだ画面構成も良い、勿論演技合戦も楽しい。

しかし、苦言を言うならば、本作の前提条件である「弁護士がヘボである」という点が釈然としないのも事実だろう。

しかしながら、映画史に燦然と輝く法廷モノの傑作で、後年「12人の優しい日本人」(東京サンシャインボーイズの舞台劇と中原俊監督作品)という作品もあるので、比較して見ると面白いと思います。

「情婦」は、アガサ・クリスティの傑作戯曲の映画化作品。
これも法廷モノの傑作で、ビリー・ワイルダーの傑作。

この映画のラストは、ある意味映画史に残るラストなのかも知れないのだ。

両作とも古い映画(1957年)ですが、どちらもオススメ作品なので機会があれば是非観て下さい。

コメント

tkr

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索