「Mr.ビーン」でおなじみのローワン・アトキンソンのスパイ・アクション「ジョニー・イングリッシュ」を観た。

結論から言うと、大変おもしろい娯楽作品に仕上がっていた。

なんと言っても良かったのは、ローワン・アトキンソン演じるジョニー・イングリッシュが女王陛下のエージェントに徹している点、そして映画自体もそのコンセプトに徹している点である。

「ジョニー・イングリッシュ」のモトネタとなっているのは、勿論OO7シリーズであるが、007シリーズの中の一本のタイトル「女王陛下の007」("On Her Majesty’s Secret Service")が示しているように、女王陛下のエージェントであり、その根底には英国騎士道が確固として存在するのである。

本作「ジョニー・イングリッシュ」ではその点、女王陛下のために、そして祖国である英国のために戦う姿が明確に描かれている訳なのである。
この点から本作は、007シリーズの他の亜流作品と一線を画す「正統派」スパイ・アクションとも言える作品となっているのだ。
そして、本編のラストでジョニー・イングリッシュがその功績を認められナイトの称号を授与されるところでも、そのコンセプトは明確に伝わっている。

余談だが、例えば「スター・ウォーズ」シリーズあたりも結局は、物語の構成上、ルークやハン、チューイ等はレイア姫の、アナキンやジェダイ等はアミダラ姫のために尽くす騎士達という構成を持っている。
この普遍的な構成が感動をよぶのである。


007シリーズのファンに是非観ていただきたい作品である。

因みに、わたしの友人の生粋の007ファンは『少なくとも「ダイ・アナザー・デイ」より面白い。「ダイ・アナザー・デイ」は面白くないという点で致命的だ。』と語っている。

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tkr

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