「ミニミニ大作戦」
2003年9月28日「交渉人」のF・ゲイリー・グレイの新作「ミニミニ大作戦」を池袋新文芸坐で観た。
本作の原題は"THE ITALIAN JOB"で、マイケル・ケイン主演の1969年イギリス=アメリカ合作のリメイクです。
この作品は「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」のマイケル・ケイン出演シーンで言及されているので、ご関心がある方は是非ご覧ください。
さて、タイトルからわたしが期待したのは、「黄金の七人」系のイタリア映画特有の痛快能天気オシャレでスタイリッシュな泥棒アクション映画でした。
事実オープニング・アクションとラストの見せ場には笑いは無いものの、わたしの期待に沿ったものだったのですが、中盤部分のちょっとしたドロドロ系(復讐とデート絡み)は若干中だるみがし、かつ期待に沿わないものでした。わたし的には痛快能天気に合わないですからね。
しかし、だからと言ってこの作品がつまらない、というのではなく、結果的には大変面白い娯楽作品に仕上がっています。
キャストはもうオールスター・キャストと言っても良いでしょうし、大掛かりなカーチェイスやアクション・シークエンスも良い出来です。
物語は、痛快能天気を期待する向きにはちと不満が残りますが、軽くひねったプロットを楽しむ方には満足が行くものでしょう。
とっても軽い「スティング」系のね。
キャストは、名優ドナルド・サザーランドが少ない出番ながら印象的で、そして大きな伏線となるいくつかのセリフを印象的に吐いています。
主演のマーク・ウォールバーグはチームのリーダー役としてはちょっと弱いかなと思いましたが、まあ沈着冷静な良い味を出しているのではないでしょうか。
シャーリーズ・セロンは最近様々なジャンルで活躍する旬の女優ですが、本作ではなんとも普通でした。
「トランスポーター」で一気にスターダムに上り詰めたジェイソン・ステイサムは、「トランスポーター」のイメージそのままで、上手に映画的記憶を利用した上手い役どころでした。
しかし、変なイメージついちゃうんじゃないでしょうかね。ハンサム・ロブ系のね。
そしてセス・グリーンです。「オースティン・パワーズ」シリーズで、世界征服を目指す悪の総裁の息子と言う複雑な屈折した役所を見事に演じている彼は、彼のイメージぴったりのオタク・キャラを楽しげに演じています。
エドワート・ノートンは、契約の関係で嫌々出演したらしいが、その嫌々感が良い感じで役に生かされているような気がします。「スコア」系かな。
また、好感が持てるのは、チームの役割分担がきちんとされており、その役割が最後まで分担されつづけている点です。
更に、ラストの作戦はかつてのイタリアの作戦の踏襲である。というところも非常に良い印象を受けます。
惜しむらくは、「イタリアン・ジョブ」というくらいですから、舞台をヨーロッパにしていただければ良い映画になったのではないかと思います。
「ボーン・アイデンティティー」系のロケーション効果が欲しかったですね。
あと、チームのメンバーの回想シーンが楽しいです。昔からこんなことやってたのか、という感じですね。「オースティン・パワーズ」系、「スニーカーズ」系のね。
まあ是非オススメの娯楽作品ですね。
爆発シークエンスにスパイダーマンが1カット出てきますが、あれ、何なんでしょう。
本作の原題は"THE ITALIAN JOB"で、マイケル・ケイン主演の1969年イギリス=アメリカ合作のリメイクです。
この作品は「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」のマイケル・ケイン出演シーンで言及されているので、ご関心がある方は是非ご覧ください。
さて、タイトルからわたしが期待したのは、「黄金の七人」系のイタリア映画特有の痛快能天気オシャレでスタイリッシュな泥棒アクション映画でした。
事実オープニング・アクションとラストの見せ場には笑いは無いものの、わたしの期待に沿ったものだったのですが、中盤部分のちょっとしたドロドロ系(復讐とデート絡み)は若干中だるみがし、かつ期待に沿わないものでした。わたし的には痛快能天気に合わないですからね。
しかし、だからと言ってこの作品がつまらない、というのではなく、結果的には大変面白い娯楽作品に仕上がっています。
キャストはもうオールスター・キャストと言っても良いでしょうし、大掛かりなカーチェイスやアクション・シークエンスも良い出来です。
物語は、痛快能天気を期待する向きにはちと不満が残りますが、軽くひねったプロットを楽しむ方には満足が行くものでしょう。
とっても軽い「スティング」系のね。
キャストは、名優ドナルド・サザーランドが少ない出番ながら印象的で、そして大きな伏線となるいくつかのセリフを印象的に吐いています。
主演のマーク・ウォールバーグはチームのリーダー役としてはちょっと弱いかなと思いましたが、まあ沈着冷静な良い味を出しているのではないでしょうか。
シャーリーズ・セロンは最近様々なジャンルで活躍する旬の女優ですが、本作ではなんとも普通でした。
「トランスポーター」で一気にスターダムに上り詰めたジェイソン・ステイサムは、「トランスポーター」のイメージそのままで、上手に映画的記憶を利用した上手い役どころでした。
しかし、変なイメージついちゃうんじゃないでしょうかね。ハンサム・ロブ系のね。
そしてセス・グリーンです。「オースティン・パワーズ」シリーズで、世界征服を目指す悪の総裁の息子と言う複雑な屈折した役所を見事に演じている彼は、彼のイメージぴったりのオタク・キャラを楽しげに演じています。
エドワート・ノートンは、契約の関係で嫌々出演したらしいが、その嫌々感が良い感じで役に生かされているような気がします。「スコア」系かな。
また、好感が持てるのは、チームの役割分担がきちんとされており、その役割が最後まで分担されつづけている点です。
更に、ラストの作戦はかつてのイタリアの作戦の踏襲である。というところも非常に良い印象を受けます。
惜しむらくは、「イタリアン・ジョブ」というくらいですから、舞台をヨーロッパにしていただければ良い映画になったのではないかと思います。
「ボーン・アイデンティティー」系のロケーション効果が欲しかったですね。
あと、チームのメンバーの回想シーンが楽しいです。昔からこんなことやってたのか、という感じですね。「オースティン・パワーズ」系、「スニーカーズ」系のね。
まあ是非オススメの娯楽作品ですね。
爆発シークエンスにスパイダーマンが1カット出てきますが、あれ、何なんでしょう。
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