メルシャン品川アイマックスシアターにて、「ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密」を観た。

これは、沈没した本物のタイタニック号を潜水艇や小型潜水艦(ROV)を使用し、撮影したドキュメンタリーで、フォーマットはアイマックス、しかも3Dメガネ着用の3D映画となっている。

ジェームズ・キャメロンと言えば、「ターミネーター」や「エイリアン2」、「アビス」、「トゥルー・ライズ」、「タイタニック」等で知られる映画監督ですが「タイタニック」以後現在まで監督作品はありません。
キャメロンの関心は、最早「ターミネーター」のような作品には無く、自らの財力を海底探査に費やし、今回のような海底探査に移ってきているようですね。

本作の原題は"GHOST OF THE ABYSS"。原題が示すとおり本作は題材を「タイタニック」に求めていますが、実際は「アビス」系の映画となっています。

事実「アビス」に出てくるような潜水艇や、ギークやリトル・ギークのようなROVを実際に使用し、タイタニック号の内部の撮影に望む辺りは、正に「アビス」感覚と言えるでしょう。

内容は、前述のようにニューファウンドランド島沖に沈没したタイタニック号を撮影したドキュメンタリーであり、娯楽性には欠けますが、NHKスペシャル系の良質の科学ドキュメンタリーと娯楽作品の中間の作品に仕上がっています。

また、本作はアイマックスのフォーマットでしかも、3D映画ということで、海面上の波浪状況の3D感覚は大変素晴らしい効果を与えているし、いちいち3Dを意識した広角的画面構成は、3D感をいちいち煽っている。

勿論3D映画をいままで一回も観たことの無い人もいると思いますが、そういった方々には、なんらかの3D映画を是非体験して欲しいと思うのだ。3D映画は事実映画を超えた新たな映像体験と言えるのではないだろうか。

しかしながら本作のメインの題材となるタイタニック号内部の3D感は、ROV(ジェイク&エルウッドと名づけられている)のカメラ機材の問題か、それほど効果的ではないが、実際に「あの」タイタニック号の内部を見ることが出来るのは、非常に素晴らしい体験ではないだろうか。しかもアイマックス・フォーマットですからね。

※ ジェイク&エルウッドとは、ご存知だと思いますが、ジョン・ベルーシとダン・エイクロイドが演じた「ブルース・ブラザース」の主人公の名前です。

※ 因みに、「アビス」に登場したROVの名前ギークはオタクという意味です。

コメント

tkr

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索