ひとりで出来る自主制作映画

その6 本当に全部ひとりで出来るの?

今回は、当コンテンツ「ひとりで出来る自主制作映画」の基本コンセプトから若干外れますが、5〜10人程度の小グループで自主制作映画を作る場合に、監督が考えなければならないこと、やらなければならないことを考えて見ましょう。
同時に、ひとりで行う自主制作映画の製作を想定していただければ幸いです。

前提条件として、ここでは、制作する映像作品の企画・脚本等は既に完成しており、機材も整い、すぐにでも制作が始められる状態だと仮定した上で、シミュレーションしてみましょう

監督あるいは主要スタッフが考えなければならない、やらなければならない事柄は次の通りです。

1.予算を調達する
2.スタッフを集める
3.キャストを集める

4.予算を管理する
5.ロケ地等撮影場所を選定する
6.移動手段、車両等の取扱いを決定する
7.スタッフ、キャストに対するギャラの取扱いを決定する
8.食事と食費の取扱いを決定する
9.移動に伴う交通費の取扱いを決定する
10.衣装、道具等の取扱いを決定する

11.脚本とスタッフ、キャストのスケジュールから撮影スケジュールを決定し本人に通知し、撮影スケジュールを運用する
12.演技指導する
13.演出プラン、撮影プランを決定する
14.照明する
15.撮影する
16.同時録音する
17.服装、セリフ、その他を記録する
18.音楽、効果音等を準備する

19.編集する
20.録音する

21.上映する

やや大雑把な感はありますが、監督あるいは主要スタッフは、概ねこれらの事柄の全てを考え、かつ全てを行わなければならないのです。
これは非常に大変な作業です。
ただ単に映像作品を作りたいだけなのに、付随する作業がこんなに必要なのですね。

ちょっと余談で、かつ私見ですが、自主制作映画監督の多くは、ワンマンなタイプの人が多いのではないか、と思います。
というよりはワンマンなタイプでなければ、自主制作映画など出来ないのかも知れません。

監督は、結局のところ自分のビジョンを実現するために、語弊はありますが、スタッフやキャストを利用し、実際の映像作品の制作に集中するために、周辺のスタッフに雑務をやらせてしまうことも往々にしてあるのです。

また、監督として、映像作品の自主制作を目指す人が、目の前に積み重なる様々な問題に対処しきれなくなり、制作自体を打ち切らざるを得ない状況に追い込まれる事は、残念ながら多々あることなのです。

更に、メインキャストが失踪、なんてことも多々あるわけですよ。これが。
何しろ、自主制作映画のキャストはほとんどが報酬無しのボランティア俳優ですからね。

ひとりで出来る自主制作映画 その7
http://diarynote.jp/d/29346/20030910.html

ひとりで出来る自主制作映画 その1
http://diarynote.jp/d/29346/20030806.html
 
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