「Laundry」

2003年4月5日
池袋新文芸坐の『気になる日本映画達(アイツラ)2002』で「Laundry」を観た。
と、言っても、実は3月22日の話だがね・・・・。

先日「ピンポン」の話をしましたが、窪塚好きのわたしとしては、大変素敵な映画だと思いました。
映画を観て、これほど嗚咽したのは、いつ以来でしょうか。子供の頃テレビで「ジョーイ」を観た以来でしょうかね。
とにかく、涙腺破壊映画でしたね。

で考えなければいけないのは、主人公テルの描き方ですが、彼は「頭に傷のある男」と描かれていますが、これはおそらく少年時代の事故により、知能に障害が出てしまったキャラクターなのだと思います。
で、私見ですが、わたしは映画やドラマでの障害者の描き方について以前から思っていることがあります。
それは、映画やドラマのメディアは障害者をステレオタイプ的にピュアで美しく描きすぎではないか、ということです。
もちろんそういった傾向は否定しませんが、万事が万事そういったことではないと思います。

わたしは経験上障害者とのつきあいがありますが、そんな話になったとき、知り合いの障害者は、障害者にも良い人もいれば悪い人もいる、しかし映画やドラマに出てくる障害者は良い人ばかりだ。と言い、メディアは障害者がピュアで正直で真面目な人ばかりだと言う誤解を与えているのではないか、という危惧を持っているようでした。

だからどうだ、という訳ではありませんが、そういった視点も必要だと思います。

ところで、窪塚の演技ですが、これもちょっと極端なキャラクターなので、やはり今後の窪塚のキャリア的には、勿論評価すべきだと思うのですが、普通の役にも挑戦していかないと、ちとまずいかな?という印象を強めました。

小雪も良いですね。
今度「わたしのペット」とか言うドラマに出るらしいですが、ファンの小雪のイメージを壊すのではないかと、若干の不安を感じます。

とは言うものの、誰にでもおすすめできる、現代のファンタジー映画です。
機会がありましたら、是非観て下さい。
ハンカチ用意してね。

ロボットの「Laundry」のページ
http://laundry.robot.co.jp/index.html

「Laundry」
製作:Laundry Partners(ROBOT・メディアファクトリー・NHKエンタープライズ21・博報堂・IMAGICA)
上映時間:2時間6分/モノラル/ビスタ/カラー
監督:森 淳一
出演:窪塚洋介、小雪、田鍋謙一郎、村松克己、角替和枝、西村理沙、木野花、内藤剛志

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