「ケミカル51」
2003年2月4日2週間の期間限定特別上映作品「ケミカル51」を観た。
とは言うものの、この「ケミカル51」、予告編を観て、こりゃ観なきゃいけないな、と思った一本だったのだ。
物語は天才薬剤師エルモ・マルケロイ(サミュエル・L・ジャクソン)がマリファナ不法所持で30年間投獄されるところからはじまり、サイケでヒップでキュートでノリノリな作品かと思ったら、いきなり時代は30年後の現代へ、ちょっとサイケな期待をしちゃったのだが、その辺は軽く裏切られてしまった。
30年後のエルモは、POS51という究極のドラッグを開発し、L.A.の麻薬組織をふっとばし、その組成をイギリス・リヴァプールへと持ち込んだ。
で、この作品はそのドラッグPOS51をめぐるアクション映画に仕上がっている。
なにも考えずに観れる、超娯楽作品なのだ。
出演は、エルモにプロデューサーも兼ねるサミュエル・L・ジャクソン、いつのまにかエルモの相棒になってしまうサッカー狂のフィーリクスにロバート・カーライル、フィーリクスのかつての恋人で殺し屋にエミリー・モーティマー、L.A.の麻薬組織のボス:リザードにミート・ローフ、リヴァプールの麻薬組織のボス:デュラントにリッキー・トムリンソン、リヴァプールのNo.2:イキにリス・エヴァンス、エルモとフィーリクスを執拗に追いかけるリヴァプールの刑事にショーン・パートウィーという、一癖も二癖もあるキャストである。
映画自体は、アメリカ=イギリス=カナダ合作だが、舞台はイギリス・リヴァプール。ちょっと曇ったレンガ造りの街並みで、テイストは完全にイギリス映画。そしてアクション・シークエンスは最近のフランス映画っぽいテイストに仕上がってました。
一応この映画ジャンルはアクション・コメディになると思いますが、ユーモアのセンスは英国調でした。
キャストについては、サミュエル・L・ジャクソンは、最近ありがちなハードな感じではなく、「パルプ・フイクション」やなんかのように非常に軽く楽しげに演じており好感が持てました。やっぱ、この役、本当にやりたかったようですね。
ジャクソンの巻き込まれ方の相棒、ロバート・カーライルは、「トレイン・スポッティング」、「フル・モンティ」以来、良く顔を見るようになってきましたが、本作も良かったです。アメリカ嫌いのサッカー(リヴァプールFC)狂を、こちらも楽しげに演じてます。
ジャクソンとのコンビは面白い取り合わせで、オススメです。あくが強い二人がしっくりくるのが良いですね。
カーライルのかつての恋人で殺し屋のエミリー・モーティマーは凄く綺麗でした。
リス・エヴァンスとヴァージル・ケイン、ミート・ローフはキレかけた人たちで、とっても良い味出してます。こんなにキレかけの人たちが脇を固めてて、楽しい映画になってます。
キレてる人というと最近では「レオン」のゲイリー・オールドマンとか「処刑人」や「スパイダーマン」のウィレム・デフォーとか居ますがリス・エヴァンスは良いですわ。
本作で軽く思ったのは、黒澤明の「椿三十郎」のような爽快感があるな。という感じでした。
ラストに007のQでおなじみのデスモンド・リュウェリンのそっくりさんが登場してます。多分クレジットされてませんが。
「ケミカル51」
"The 51st State"
"Formula 51"
2002年/アメリカ=イギリス=カナダ合作映画/92分/カラー/シネマスコープ/ドルビーSR・ドルビー・デジタル・dts・SDDS
ギャガ・ヒューマックス共同配給
フィフティ・ファースト・ステート・プロダクション製作
監督:ロニー・ユー
出演:サミュエル・L・ジャクソン、ロバート・カーライル、エミリー・モーティマー、リス・エヴァンス、リッキー・トムリンソン、ショーン・パートウィー、ミート・ローフ
とは言うものの、この「ケミカル51」、予告編を観て、こりゃ観なきゃいけないな、と思った一本だったのだ。
物語は天才薬剤師エルモ・マルケロイ(サミュエル・L・ジャクソン)がマリファナ不法所持で30年間投獄されるところからはじまり、サイケでヒップでキュートでノリノリな作品かと思ったら、いきなり時代は30年後の現代へ、ちょっとサイケな期待をしちゃったのだが、その辺は軽く裏切られてしまった。
30年後のエルモは、POS51という究極のドラッグを開発し、L.A.の麻薬組織をふっとばし、その組成をイギリス・リヴァプールへと持ち込んだ。
で、この作品はそのドラッグPOS51をめぐるアクション映画に仕上がっている。
なにも考えずに観れる、超娯楽作品なのだ。
出演は、エルモにプロデューサーも兼ねるサミュエル・L・ジャクソン、いつのまにかエルモの相棒になってしまうサッカー狂のフィーリクスにロバート・カーライル、フィーリクスのかつての恋人で殺し屋にエミリー・モーティマー、L.A.の麻薬組織のボス:リザードにミート・ローフ、リヴァプールの麻薬組織のボス:デュラントにリッキー・トムリンソン、リヴァプールのNo.2:イキにリス・エヴァンス、エルモとフィーリクスを執拗に追いかけるリヴァプールの刑事にショーン・パートウィーという、一癖も二癖もあるキャストである。
映画自体は、アメリカ=イギリス=カナダ合作だが、舞台はイギリス・リヴァプール。ちょっと曇ったレンガ造りの街並みで、テイストは完全にイギリス映画。そしてアクション・シークエンスは最近のフランス映画っぽいテイストに仕上がってました。
一応この映画ジャンルはアクション・コメディになると思いますが、ユーモアのセンスは英国調でした。
キャストについては、サミュエル・L・ジャクソンは、最近ありがちなハードな感じではなく、「パルプ・フイクション」やなんかのように非常に軽く楽しげに演じており好感が持てました。やっぱ、この役、本当にやりたかったようですね。
ジャクソンの巻き込まれ方の相棒、ロバート・カーライルは、「トレイン・スポッティング」、「フル・モンティ」以来、良く顔を見るようになってきましたが、本作も良かったです。アメリカ嫌いのサッカー(リヴァプールFC)狂を、こちらも楽しげに演じてます。
ジャクソンとのコンビは面白い取り合わせで、オススメです。あくが強い二人がしっくりくるのが良いですね。
カーライルのかつての恋人で殺し屋のエミリー・モーティマーは凄く綺麗でした。
リス・エヴァンスとヴァージル・ケイン、ミート・ローフはキレかけた人たちで、とっても良い味出してます。こんなにキレかけの人たちが脇を固めてて、楽しい映画になってます。
キレてる人というと最近では「レオン」のゲイリー・オールドマンとか「処刑人」や「スパイダーマン」のウィレム・デフォーとか居ますがリス・エヴァンスは良いですわ。
本作で軽く思ったのは、黒澤明の「椿三十郎」のような爽快感があるな。という感じでした。
ラストに007のQでおなじみのデスモンド・リュウェリンのそっくりさんが登場してます。多分クレジットされてませんが。
「ケミカル51」
"The 51st State"
"Formula 51"
2002年/アメリカ=イギリス=カナダ合作映画/92分/カラー/シネマスコープ/ドルビーSR・ドルビー・デジタル・dts・SDDS
ギャガ・ヒューマックス共同配給
フィフティ・ファースト・ステート・プロダクション製作
監督:ロニー・ユー
出演:サミュエル・L・ジャクソン、ロバート・カーライル、エミリー・モーティマー、リス・エヴァンス、リッキー・トムリンソン、ショーン・パートウィー、ミート・ローフ
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