「攻殻機動隊 インターナショナル・バージョン」
2003年1月2日以前から、観たい観たいと思っていた「攻殻機動隊」を観た。しかも、世界中のクリエイター達に影響を与えたインターナショナル・バージョンである。
勿論、今の時代ですから観ようと思えばいつでも観れる訳ですが、レンタル・ビデオを借りる習慣がないもので、先送りになっており、この度「日本映画専門チャンネル」で押井守の特集があり、その一貫としてこの「攻殻機動隊 インターナショナル・バージョン」の放映があったのだ。
この映画の原作である士郎正宗の「攻殻機動隊」は出版当時に購入し、「アップル・シード」や「ドミニオン」、「マリオ66」等の作品を買いあさり、 士郎正宗ブームが我が家に到来した記憶もある。
さて、感想であるが、物語的には特に真新しいものではなく、無機質であるネットワーク上に生まれた生命体と有機質から生まれた人間の融合を描いている。
例えるならば、劇場第一作の「スタートレック」のヴィージャーと人間の融合や、オースン・スコット・カードの「エンダーのゲーム」シリーズのアンシプル上の生命体ジェイン、最近ではアストロ・テラーの「エドガー@サイプラス」のエドガー、またスティーヴン・キング原作の「ヴァーチャル・ウォーズ」の電話回線上に生まれた生命体等、様々な類型を見ることができる。
で、一番の感想は音楽が素晴らしい。ということと、世界観が良い。ということである。
その音楽は、川井憲次によるもので、なんと「大和言葉」をフィーチャーしたもので、既成の楽曲の枠を越えた、素晴らしい無国籍感覚を観客に与えている。
果たして日本人として「大和言葉」を無国籍と言うのは、どうかと思うが、今のわたしにとっては謎の原語なのですよ。
この音楽的な衝撃はある意味、「猿の惑星」におけるジェリー・ゴールドスミスの打楽器と金管や、「アキラ」における芸能山城組の打楽器と囃子的コーラス、また「アイズ ワイド シャット」の不協和音的ピアノにも似た音楽的衝撃であろう。
世界観(美術)は、どうしても「ブレード・ランナー」と比較されてしまうむきもあると思うが、これは、いた仕方が無いのではないかと思う。
やはり十分に進化したテクノロジーと民間の生活が融合した姿は、現在の香港の姿の先にあるのではないかと思うのだ。
「攻殻機動隊 インターナショナル・バージョン」
1997年/日本
監督:押井守
声の出演:草薙素子/MIMI WOODS、人形使い/ABE LASSER、バドー/RICHARD GEORGE、トグサ/CHRISTOPHER JOYCE、イシカワ/MIKO SORICH、荒巻/WILLIAM FREDERICH、中村部長/BEN ISAACSON、ウイリス博士/PHIL WILLIAMS、外務大臣/HANK SMITH、外交官/STEVE DAVIS、BAD GUY/DAVID CONRAD、OLD MAN/GEORGE CELIK、
清掃局員/TOM CARITON、清掃局員/DOUG STONE、検視官/STEVE BULEN
勿論、今の時代ですから観ようと思えばいつでも観れる訳ですが、レンタル・ビデオを借りる習慣がないもので、先送りになっており、この度「日本映画専門チャンネル」で押井守の特集があり、その一貫としてこの「攻殻機動隊 インターナショナル・バージョン」の放映があったのだ。
この映画の原作である士郎正宗の「攻殻機動隊」は出版当時に購入し、「アップル・シード」や「ドミニオン」、「マリオ66」等の作品を買いあさり、 士郎正宗ブームが我が家に到来した記憶もある。
さて、感想であるが、物語的には特に真新しいものではなく、無機質であるネットワーク上に生まれた生命体と有機質から生まれた人間の融合を描いている。
例えるならば、劇場第一作の「スタートレック」のヴィージャーと人間の融合や、オースン・スコット・カードの「エンダーのゲーム」シリーズのアンシプル上の生命体ジェイン、最近ではアストロ・テラーの「エドガー@サイプラス」のエドガー、またスティーヴン・キング原作の「ヴァーチャル・ウォーズ」の電話回線上に生まれた生命体等、様々な類型を見ることができる。
で、一番の感想は音楽が素晴らしい。ということと、世界観が良い。ということである。
その音楽は、川井憲次によるもので、なんと「大和言葉」をフィーチャーしたもので、既成の楽曲の枠を越えた、素晴らしい無国籍感覚を観客に与えている。
果たして日本人として「大和言葉」を無国籍と言うのは、どうかと思うが、今のわたしにとっては謎の原語なのですよ。
この音楽的な衝撃はある意味、「猿の惑星」におけるジェリー・ゴールドスミスの打楽器と金管や、「アキラ」における芸能山城組の打楽器と囃子的コーラス、また「アイズ ワイド シャット」の不協和音的ピアノにも似た音楽的衝撃であろう。
世界観(美術)は、どうしても「ブレード・ランナー」と比較されてしまうむきもあると思うが、これは、いた仕方が無いのではないかと思う。
やはり十分に進化したテクノロジーと民間の生活が融合した姿は、現在の香港の姿の先にあるのではないかと思うのだ。
「攻殻機動隊 インターナショナル・バージョン」
1997年/日本
監督:押井守
声の出演:草薙素子/MIMI WOODS、人形使い/ABE LASSER、バドー/RICHARD GEORGE、トグサ/CHRISTOPHER JOYCE、イシカワ/MIKO SORICH、荒巻/WILLIAM FREDERICH、中村部長/BEN ISAACSON、ウイリス博士/PHIL WILLIAMS、外務大臣/HANK SMITH、外交官/STEVE DAVIS、BAD GUY/DAVID CONRAD、OLD MAN/GEORGE CELIK、
清掃局員/TOM CARITON、清掃局員/DOUG STONE、検視官/STEVE BULEN
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