「ディナーラッシュ」
2002年12月8日 映画普段ならおそらく見逃してしまうような部類の映画でしたが、まぐれさん(http://diary.note.ne.jp/28556/)のコメントを読んで、折角だからと思い、観ることに決定した。劇場はシネ・スイッチ銀座。
まずびっくりしたのは、前売券が2種類あるところ。銀座の地下のチケットぴあでチケットを2枚頼むと、出てきたのは、ナイフとフォークとスプーンだけの同じビジュアルの青い前売券と、オレンジ色の前売券。
ああ、この映画の配給に力を入れているのだな。という印象を受けました。
で、開演5分前に劇場に到着。普段は結構観客が並んでいる劇場なのですが、わたしは今回は比較的すいており、ほぼベストの位置に陣取ることが出来ました。
物語は、ブックメイカーを営みつつイタリアン・レストランを経営するダニー・アイエロとその息子でありその店のシェフで父親の引退と店の経営権を狙うエドアルド・バレニーニと、賭けの泥沼にはまっている副シェフであるカーク・アセヴェド。その3人を中心にすえ、その夜レストランを訪れる様々な客が織りなす様々な群像ドラマ。まあ所謂グランドホテル・システムを踏襲した映画である。
その群像ドラマは、クイズ狂のバーテンダー、スノッブなギャラリーのオーナーとその取巻きアーティスト達、変装して来店する料理評論家とその友人、食事のためたまたま店に来た金融マン、二人の義兄弟イタリアンマフィアと、オーナーのパートナー殺しを捜査する刑事夫妻、殺されたパートナーの娘と孫・・・・
前半のメインのエピソードは、有能で昔ながらのイタリアン・レストランを目指すオーナーの意向を汲む副シェフの最早病的な賭けとその胴元である2人のイタリアンマフィアが中心であるが、後半は、オーナーと新しいスタイルのレストランを目指すその息子の確執の解消にフォーカスをあて、その浄化のシークエンスでは感動ヒューマンドラマの様相を呈しており、事実涙の2〜3滴は余裕でお約束できる演技となっているのである。
しかしながら、ラストは観客の多くの意表をついた人物が全ての問題を解決してしまい、キャストのほとんどがイタリア人という環境での折角のヨーロピアンテイストの映画が、普通のハリウッド映画的結末に落ち着いてしまうのが、ちと残念だと感じた。
ところで、物語上では、オーナーの息子のシェフは一見あまり良い人物ではないような印象を受けるかも知れないが、実は凄く良い人物であることをお知らせしておきましょう。
副シェフは物語の中では、オーナーのもうひとりの子供、まあいってしまえば養子のような関係で、実の息子に厳しくあたり、養子に普通にあたってしまう、良い父親の役割を振られているのである。
イチオシのシークエンスは、シェフと副シェフの息のあった、相手を信頼しきっている料理場面と、店を譲ることを息子に話すシークエンス、トイレへの階段を遮断するパートナー、といったところかな。
という訳で、オーナーと角の席に陣取る、オーナーのもうひとりのパートナーがラストで一番美味しいところを持っていったな。と思いました。
例によって、映画的記憶の話であるが、今回は主演のダニー・アイエロであるが、リュック・ベッソンの「レオン」の記憶が甦るのである。
「ディナーラッシュ」
"dinner rush"
2001年アメリカ映画/35mm/カラー
アメリカン・ヴィスタ/ドルビーSRD/5巻/2,722m/99分
監督:ボブ・ジラルディ
出演:ダニー・アイエロ、エドアルド・バレニーニ、カーク・アセヴェド、ヴィヴィアン・ウー、サマー・フェニックス、ジョン・コルベット、マイク・マッグローン、マーク・マーゴリス、サンドラ・バーンハード、ポリー・ドレイパー、ジェイミー・ハリス
ちと酔っ払っているので、支離滅裂な文章だったらすいません。
まずびっくりしたのは、前売券が2種類あるところ。銀座の地下のチケットぴあでチケットを2枚頼むと、出てきたのは、ナイフとフォークとスプーンだけの同じビジュアルの青い前売券と、オレンジ色の前売券。
ああ、この映画の配給に力を入れているのだな。という印象を受けました。
で、開演5分前に劇場に到着。普段は結構観客が並んでいる劇場なのですが、わたしは今回は比較的すいており、ほぼベストの位置に陣取ることが出来ました。
物語は、ブックメイカーを営みつつイタリアン・レストランを経営するダニー・アイエロとその息子でありその店のシェフで父親の引退と店の経営権を狙うエドアルド・バレニーニと、賭けの泥沼にはまっている副シェフであるカーク・アセヴェド。その3人を中心にすえ、その夜レストランを訪れる様々な客が織りなす様々な群像ドラマ。まあ所謂グランドホテル・システムを踏襲した映画である。
その群像ドラマは、クイズ狂のバーテンダー、スノッブなギャラリーのオーナーとその取巻きアーティスト達、変装して来店する料理評論家とその友人、食事のためたまたま店に来た金融マン、二人の義兄弟イタリアンマフィアと、オーナーのパートナー殺しを捜査する刑事夫妻、殺されたパートナーの娘と孫・・・・
前半のメインのエピソードは、有能で昔ながらのイタリアン・レストランを目指すオーナーの意向を汲む副シェフの最早病的な賭けとその胴元である2人のイタリアンマフィアが中心であるが、後半は、オーナーと新しいスタイルのレストランを目指すその息子の確執の解消にフォーカスをあて、その浄化のシークエンスでは感動ヒューマンドラマの様相を呈しており、事実涙の2〜3滴は余裕でお約束できる演技となっているのである。
しかしながら、ラストは観客の多くの意表をついた人物が全ての問題を解決してしまい、キャストのほとんどがイタリア人という環境での折角のヨーロピアンテイストの映画が、普通のハリウッド映画的結末に落ち着いてしまうのが、ちと残念だと感じた。
ところで、物語上では、オーナーの息子のシェフは一見あまり良い人物ではないような印象を受けるかも知れないが、実は凄く良い人物であることをお知らせしておきましょう。
副シェフは物語の中では、オーナーのもうひとりの子供、まあいってしまえば養子のような関係で、実の息子に厳しくあたり、養子に普通にあたってしまう、良い父親の役割を振られているのである。
イチオシのシークエンスは、シェフと副シェフの息のあった、相手を信頼しきっている料理場面と、店を譲ることを息子に話すシークエンス、トイレへの階段を遮断するパートナー、といったところかな。
という訳で、オーナーと角の席に陣取る、オーナーのもうひとりのパートナーがラストで一番美味しいところを持っていったな。と思いました。
例によって、映画的記憶の話であるが、今回は主演のダニー・アイエロであるが、リュック・ベッソンの「レオン」の記憶が甦るのである。
「ディナーラッシュ」
"dinner rush"
2001年アメリカ映画/35mm/カラー
アメリカン・ヴィスタ/ドルビーSRD/5巻/2,722m/99分
監督:ボブ・ジラルディ
出演:ダニー・アイエロ、エドアルド・バレニーニ、カーク・アセヴェド、ヴィヴィアン・ウー、サマー・フェニックス、ジョン・コルベット、マイク・マッグローン、マーク・マーゴリス、サンドラ・バーンハード、ポリー・ドレイパー、ジェイミー・ハリス
ちと酔っ払っているので、支離滅裂な文章だったらすいません。
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